24系特急形寝台客車
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24系24形
「走るホテル」と呼ばれた20系特急形寝台客車の登場後10年が経過し、1971(昭和46)年より分割・併合に備えて分散電源方式とした14系特急形寝台客車が新製されていた。しかし、寝台車としての性格上、スハネフ14形床下に取付けられた電源装置の騒音は旅客には不評であり、さらに1972(昭和47)年11月6日に北陸トンネルで発生した夜行急行列車「きたぐに」の列車火災事故により、国鉄では車両の防火対策を見直す必要が生じた。そこで再び電源装置を旅客用車両から離した集中電源方式を採用することになった。こうした背景から誕生したのが24系特急形寝台客車である。
集中電源方式としたほか、徹底した防火対策を施し、海・山両側に三相交流補助回路を設けたため、12・14系との併結はできない。オロネ24、オハネ24、オハネフ24、オシ24、マヤ24の5形式118両が1973(昭和48)年に新製された。B寝台車は3段式であったが、1982・83(昭和57・58)年に全車2段式に改造された。
24系25形
24系24形は14系と同様に3段寝台であり、かつての寝台車に比べて寝台幅・長さは拡大されたものの、居住性の面で時代遅れの間は否めなくなった。そこで、1974(昭和49)年より2段寝台のB寝台車としてオハネ25、オハネフ25が新製された。また、電源車は本格的な荷物室を設けた荷物車カニ24形が新製されることになった。これらは従来の24形と区別して25形と呼ばれている。
車体は24形を基本としているが、2段寝台化による定員減を補うため便所の配置の変更などがなされ、オハネ25形ではオハネ24形の乗務員室・更衣室を廃止、オハネフ25形ではオハネフ24形の業務用室・車掌室の寸法縮小などが行われている。塗装は24形では青20号にクリーム10号の帯であったが、区別のため青20号にステンレス帯となった。
国鉄末期からJR発足後にかけて使用列車に応じたグレードアップ改造などが積極的に行われ、番代区分は複雑化している。