ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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24系特急形寝台客車|オハネフ25形


0番代

 オハネ25形と同様に24系特急形寝台客車において居住性についての改善要望が強いことから、1974~76(昭和49~51)年に2段寝台としたグループとして47両が新製された。
 オハネフ24形を基本としているが、2段寝台化による定員減を補うため、便所の配置を変更するなどして定員32名としている。台車はTR217Cで、冷房装置はオハネフ24形と異なり、新設計のAU77を屋根上に2基搭載している。塗色は青20号をベースとし、2段式寝台の識別を行うため飾り帯はステンレス化された。

オハネフ25 14

オハネフ25 1~47

オハネフ25 2~15は寝台特急「北斗星」用として、耐寒耐雪工事が施工され、写真のように側扉が引戸に変更されている。
オハネフ25 14(東オク)拡大画像を見る
1974.3新製
2012年10月12日 尾久駅にて

オハネフ25 13

写真は通路側を示す。
オハネフ25 13(東オク)拡大画像を見る
1974.3新製→2016.5廃車
2013年3月24日 黒磯駅にて

オハネフ25 4

JR北海道のオハネフ25 2・4・8・15は「北斗星1・2号」の全車個室化に伴って、1997(平成9)年に4名用の「Bコンパートメント」に改造された。廊下と客室の間に仕切が設置され、テンキーによる電気錠で施錠可能となっている。2008(平成20)年3月改正で寝台特急「北斗星」はKR北海道とJR東日本の車両による併結編成での1往復体制となり、本グループが1号車に連結されている。
オハネフ25 4(札サウ)拡大画像を見る
1974.3新製→2015.4廃車
2010年4月11日 大宮駅にて

100番代

 オハネ25形100番代と同様に寝台の設置・解体作業を省力化するため、上段寝台を固定化したグループで、1976・77(昭和51・52)年に157両が新製された。
 下段寝台室の高さが1,100mmまで拡大され、寝台側の窓の寸法が636mmに変更された。定員は0番代同様で32名。後位側が切妻形に変更され、片渡り構造となって奇数向に固定された。
 2015(平成27)年に区分消滅した。

オハネフ25 142

オハネフ25 101~157

写真は通路側を示す。
オハネフ25 136(大ミハ)拡大画像を見る
1977.8新製→2008.7廃車
2002年9月21日 函館駅にて

オハネフ25 117

写真は寝台側を示す。写真は「あさかぜ1・4号」、「出雲1・4号」用としてグレードアップ改造が施工されて飾り帯が金帯に変更されたグループ(117~129)である。青森に転属後、乗務員室窓が小窓化されている。
オハネフ25 117(盛アオ)拡大画像を見る
1976.9新製→2015.11廃車
2009年2月13日 尾久駅にて

200番代

 車両運用の便宜を図るため、再び両渡り構造として方向転換が可能な緩急車として増備されたグループで、1977・80(昭和52・55)年に21両が新製された。
 後位側妻面に後退角100mmが付いた折妻形となり、車体裾部のステンレス製飾り帯の回り込みが短くなっている。(スハネフ15形と同様)
 2015(平成27)年に区分消滅した。

オハネフ25 202

オハネフ25 201~221

写真は寝台側を示す。201~205はあさかぜ1・4号」、「出雲1・4号」用としてグレードアップ改造が施工されて飾り帯が金帯に変更されたグループで、妻面の帯も100番代同様に貫通幌横まで回りこんでいる。写真の車両は乗務員室窓が小窓化されている。
オハネフ25 202(大ミハ)拡大画像を見る
1977.12新製→2015.11廃車
2010年9月3日 尾久駅にて

オハネフ25 214

212~221は寝台特急「北斗星」用として耐寒・耐雪工事が施工され、側扉が引戸に変更された。
オハネフ25 214(東オク)拡大画像を見る
1980.9新製→2015.9廃車
2006年12月22日 大宮駅にて

300番代

 寝台特急「あさかぜ2・3号」、「瀬戸」ではカニ24形の代わりにスハ25形300番代が電源車として組み込まれていたが、荷物輸送用のスペースが無くなったため、暫定的に「日本海モトとレール」用のマニ50形5000番代が連結されていた。それを置換えるため1990(平成2)年にオハネフ25形100番代(134・141・135)を種車として改造されたのがオハネフ25 301~303である。後位側新第6名分を撤去して出入台を前位寄りに移設、最大積載量3tの荷物用業務用室を設置したものである。旧出入台部分には、従来の側扉部分を転用する形で引き戸の荷物搬入出用扉が設置された。
 当車は方転されて1990(平成2)年3月から「あさかぜ2・3号」、「瀬戸」の1号車に連結されたが、1998(平成10)年7月に「瀬戸」が285系電車化されると、「あさかぜ」にのみ運用されたが、2005(平成17)年3月に同列車も廃止されると保留車となり、2008(平成20)年までに3両とも廃車なって区分消滅した。

500番代

 JR西日本の寝台特急「トワイライトエクスプレス」用の4人用B簡易個室寝台「Bコンパートメント」で、オハネフ25 34・41・45を種車として1989・91(平成元・2)年に改造された。出入台横の寝台は食堂車従業員用に3段寝台に改造されている。編成内の9号車となっており、最後尾に連結されることはない。
 2001・2002(平成13・14)年にリフレッシュ工事が施工された。

オハネフ25 502

オハネフ25 501~503

写真は寝台側を示す。
オハネフ25 502(近ミハ)拡大画像を見る
オハネフ25 41 1976.2新製→オハネフ25 502 1989.7改造→2016.7廃車
2013年9月1日 新津駅にて

2100・2200番代

 JR九州の寝台特急「なは」用の2人用B個室寝台車「デュエット」として、オハネフ25形100番代(106・108)、200番代(209)を種車として1991(平成2)年に改造されたもので、番号は原番号+2000となっている。
 種車の寝台設備をすべて撤去し、枕木方向にベッドを配置した個室が1階に6室、2階に5室千鳥状に設置されており、定員22名となっている。各個室にはAV装置、目覚まし時計が設置され、テンキーにより施錠が可能である。
 車体は通路側については種車と大きく変わってはいないものの非常口部分が閉鎖され、寝台側については各個室に1個ずつ幅940mmの窓が設けられている。両側面には「DUET」のロゴが取付けられた。種車の関係で後位側は切妻と折妻の2種類の形状となっている。
 同列車の廃止に伴い、2008・09(平成20・21)年に廃車となり、区分消滅した。

オハネフ25 2108

オハネフ25 2106・2108

写真は通路側を示す。
オハネフ25 2108(熊クマ)拡大画像を見る
オハネフ25 108 1976.8新製→オハネフ25 2108 1991.4改造→1999.2廃車
2002年7月17日 岡山駅にて

オハネフ25 2209

オハネフ25 2209

オハネフ25形200番代を種車としているため、後位側妻面が折妻となっており、車体裾部のステンレス飾り帯の妻面への回り込みが短くなっている。
オハネフ25 2209(熊クマ)拡大画像を見る
オハネフ25 209 1977.12新製→オハネフ25 2209 1991.3改造→1998.12廃車
2007年9月29日 京都駅にて

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