24系特急形寝台客車|スハネ25形
500番代
JR北海道のシャワー室、ミニロビー付1人用個室寝台車「ソロ」で、1988・89(昭和63・平成元)年にオハネ25
18・31、オハネ14 515を種車として改造された。
後位側に2階建て式の個室を上下4室ずつ配置(定員8名)し、2階個室には階段が設けられている。車体中央部にミニロビー、前位側にシャワー室を2室、便・洗面所を設置、ミニロビーには飲料用自動販売機やAV装置、カード式公衆電話を備えている。
1989(平成元)年に改造されたスハネ25
503は、ミニロビー部分の窓が400mm拡大されて1,580mmとなっており、外観が501・502とは異なっている。
寝台特急「北斗星」に使用されていたが、2015(平成27)年3月に定期運行を終了し、この時点でJR北海道の「北斗星」用24系客車は運用を終了、3両とも廃車となって形式消滅した。
スハネ25 501・502
スハネ25 501(札サウ)
オハネ25 18 1974.3新製→スハネ25 501 1988.2改造→2015.4廃車
2012年7月21日 福島駅にて
スハネ25 501(札サウ)
2012年7月30日 苫小牧駅にて
スハネ25 503
スハネ25 503(札サウ)
オハネ14 55 1972.9新製→オハネ14 515 1983.3改造→スハネ25
503 1989.4改造→2015.4廃車
700番代
国鉄民営化直前、今後のブルートレインのモデルケースとしての1986(昭和61)年11月ダイヤ改正より「あさかぜ1・4号」についてグレードアップ化を行ってきたが、さらに1987(昭和62)年3月ダイヤ改正時にはシャワールーム付の2人用B個室寝台車「デュエット」を連結することになり、同年オハネ25形100番代(223・219・222)を種車として改造されたのが本グループである。
種車の寝室は全て撤去され、前位側に上段4室、下段4室の2人用個室を計8室設け(定員16名)、中央部後位寄りにミニロビー、後位側にシャワールーム2室を設置している。ミニロビー脇には飲料用自動販売機、シャワールーム脇には聞き室がそれぞれ設置されている。便所と洗面所は前位側に1ヵ所設置されている。
品川に配置され、後に尾久に転属、1994(平成6)年に「あさかぜ1・4号」が廃止された後は臨時列車にも運用されたが、2000(平成12)年に全車廃車となって区分消滅した。
スハネ25 701~703
1・3位側を示す。写真手前側が個室部分で、奥がミニロビーである。
スハネ25 703(東シナ)
オハネ25 222 1977.12新製→スハネ25 703 1987.3改造→2000.11廃車
1988年12月31日 下関駅にて
2100番代
JR九州の寝台特急「なは」用1人用B個室寝台「ソロ」で、1992(平成4)年にオハネ25
124・126・131を種車として改造された。番号は原番号+2000である。
客室内は中央部に通路を設置し、両側に14室ずつ系28室の個室を長手(線路)方向に2層式に配置している。
側窓はブロンズガラスの外嵌め式となっている。また、側面のステンレス飾り帯は裾部にのみ残り、「SOLO
COMPARTMEN CAR」のロゴを取り付けている。
2008(平成20)年3月の同列車廃止まで使用され、2008・09(平成20・21)年に廃車となって区分消滅した。
スハネ25 2124・2126・2131
スハネ25 2131(熊クマ)
オハネ25 131 1976.7新製→スハネ25 2131 1992.6改造→2009.3廃車
2007年9月29日 京都駅にて