ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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24系特急形寝台客車|オシ24形


900番代

 24系特急形寝台客車の食堂車として1973(昭和48)年に5両が新製された。
 14系のオシ14形を基本とし、前位側より車販準備室・休憩室、食堂、調理室、従業員便所が設置されているが、棚やテーブル等を金属製に、ドアをアクリル製からアルミ製にする等、防火対策がなされている。食堂は中央通路の両側に4人掛けテーブル5つを配し、定員40名となっている。台車はTR217Cで、冷房装置は屋根上にAU76を2基搭載している。
 向日町に配置されて寝台特急「あかつき」、「彗星」で使用され、後に品川に転属して九州方面の寝台特急などに使用されたが、1986・87(昭和61・62)年に5両ともグレードアップ改造されてオシ24 701・703・705・702・704となって区分消滅した。

オシ24 3

オシ24 1~5

オシ24 3(南シナ)拡大画像を見る
1973.9新製→オシ24 705 1987.4改造→1997.10廃車
1986年3月7日 博多駅にて

100番代

1975(昭和50)年、向日町に配置されていた24系を品川に転属させて九州方面の寝台特急を24系化することになり、その際不足する食堂車を補うためオシ14形5両(5・6・10・11・14)を種車として難燃化、引通し回路変更改造を行って24系化したものである。元々オシ24形0番代はオシ14形を基本としているため、車内の配置等は同一であるが、外観上は車端部の手すりの位置が24系新製車に比べて外側に寄っているのが相違点である。
 品川に配置、後に熊本に転属し寝台特急「富士」、「はやぶさ」などで活躍したが、1998(平成10)年に5両とも廃車となり、区分消滅した。 

オシ24 104

オシ24 101~105

オシ24 104(熊クマ)拡大画像を見る
オシ14 11 1972.8新製→オシ24 104 1975.1改造→1998.3廃車
1988年3月8日 熊本駅にて

700番代

 生活水準の変化と共に24系の車内設備も陳腐化が否めないことから、1980年代後半になると24系のグレードアップ改造が進められることになった。食堂車についても同様で、本グループはオシ24形0番代をグレードアップ改造したものである。
 701~703はオシ24 1・4・2を種車として1986(昭和61)年に改造されたもので、室内はパブラウンジをイメージしたメタリックな色調の星空バー風デザインとされた。床材、化粧板の張替え、天井の間接照明化、椅子の交換のほか、後位寄りの4テーブルが撤去されてコーナータイプのボックスシート2か所が設置された。またもオーディオ装置が喫煙室に設置され、食堂や個室へBGMやニュース放送等のサービスを行う。品川に配置(後に尾久に転属)されて主に「出雲1・4号」で使用され、食堂営業休止後もフリースペースとして連結された。塗装は他のグレードアップ車と共に帯が金色に変更された。寝台特急「出雲」廃止により、運用を離脱し、2008(平成20)年4月現在では701のみが保留車となっている。
 704・705は1987(昭和62)年にオシ24 5・3を種車として追加改造されたもので、車内はオリエント急行をイメージしたレトロ調のものとなり、床はエンジ色、壁は木目調となり、テーブルのスタンドは赤色となった。主に「あさかぜ1・4号」で使用されたが、1997(平成9)年に廃車となった。 

オシ24 702

オシ24 701~703

オシ24 702(東オク)拡大画像を見る
オシ24 4 新製→オシ24 702 1986.12改造→2006.10廃車
2005年7月9日 尾久駅にて

オシ24 704

オシ24 704・705

オシ24 704(東シナ)拡大画像を見る
オシ24 5 1973.9新製→オシ24 704 1987.3改造→1997.10廃車
1989年5月4日 博多駅にて

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