24系特急形寝台客車|オハ25形
0番代(57)
JR西日本のジョイフル・トレイン「きのくにシーサイド」用フリースペースの展望車で、1999(平成11)年にオハネ25
57を種車として改造された。種車の車体をベースに、側面・天井に大きな窓を設けており、側窓は季節によって固定式と開口式に交換を可能としている。山側には高い位置に丸テーブルを設置、種車の便・洗面所は撤去してカウンターと車販スペースが設置された。冷房装置は種車のAU77をそのまま使用。番号は種車の57を引き継いでいる。
2007(平成19)年に廃車となり、区分消滅した。
300番代
JR西日本の寝台特急「あさかぜ3・2号」、「瀬戸」のラウンジカーとして、1989・90(平成元・2)年にオハ12形(18・31・41)を種車として改造された。ロビー、シャワー室、サービスカウンターを設置している。スハ25形とは異なり、パンタグラフとSIVは搭載されていない。台車はTR217Bで、冷房装置は種車のAU13とCU432。303は1991(平成3)年に電源、パンタグラフを搭載してスハ25
303に再改造された。
「瀬戸」の電車化に伴い、1998(平成10)年に廃車となって区分消滅した。
500番代
JR東日本の寝台特急「北斗星」用のロビーカーで、オハネ25形0番代(7・16・25・37)を種車として、1988・89(昭和63・平成元)年に改造された。種車の車体を基本として、ロビー部はボックスシートと6脚の回転イスをそれぞれ両側に配置している。前位側の便・洗面所は撤去されて自動販売機を設置、後位側にシャワールームを2室設けている。
2008(平成20)年3月ダイヤ改正で「北斗星」が1往復に削減され、ロビーカーの連結が廃止されたため、運用を離脱し、503のみが尾久に残ったが、2015(平成27)年に廃車となって区分消滅した。
オハ25 501~504
オハ25 502(東オク)
オハネ25 16 1974.3新製→オハ25 502 1988.3改造→2009.1廃車
2007年11月5日 八王子駅にて
写真は2・4位側を示す。
オハ25 503(東オク)
オハネ25 25 1974.3新製→オハ25 503 1988.2改造→2015.12廃車
2009年7月5日 黒磯駅にて
550番代(「北斗星」用)
1989(平成元)年3月ダイヤ改正の「北斗星3・4号」定期列車化による3往復化の際、JR東日本と同様の編成を組むためにJR北海道の24系としては唯一のロビーカーとして、オハネ14形500番代(517)種車に改造された。500番代に比べて大きな窓が特徴。下記のJR西日本のオハ25
551と番号が重複する。室内はソファーを設置したロビーのほか、シャワー室2室が設けられている。台車はTR217F。冷房装置はAU76を2基搭載する。
2008(平成20)年に再び「北斗星」が1往復に減便されたため、定期運用を失い廃車となった。
オハ25 551(JR北海道)
オハ25 551(札サウ)
オハネ14 71 1972.8新製→オハネ14 517 1983.6改造→オハ25
551 1989.3改造→2008.4廃車
1989年9月16日 福島駅にて
550番代(「トワイライトエクスプレス」用)
JR西日本の「トワイライトエクスプレス」用のサロンカーで、1989・91(平成元・3)年にオハネ15
38・39、オロネ14
8を種車として改造された。「サロン・デュ・ノール」の愛称を持つ。1・3位側の車体中央には、日本海の眺望を楽しむための大型窓を5個設置、室内にはソファーを設置している。また、1位側の便所は食堂従業員用とされ、2位側に洗面所と電話室を備える。3位側にはシャワー室2室と自動販売機コーナーが設置されている。台車はTR217Bで、冷房装置はAU77を2基搭載する。
宮原に配置され、「トワイライトエクスプレス」に使用されたが、2015(平成27)年3月に大阪-札幌間の運転を終了、団体専用列車『特別な「トワイライトエクスプレス」』での運転も2016(平成28)年3月で終了している。
オハ25 551~553
オハ25 552(大ミハ)
オハネ15 39 1978.9新製→オハ25 552 1989.3改造→2016.7廃車
2013年9月1日 新津駅にて
写真は2・4位側を示す。
オハ25 551(大ミハ)
オハネ15 38 1978.9新製→オハ25 551 1989.6改造→2016.4廃車
2003年7月19日 敦賀駅にて