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719系近郊形交流電車


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0番代概説

 JR東日本仙台地区で使用されていた急行形交直流電車の置換用とて、1989(平成元)年より新製された。
 輸送の効率化と弾力的な車両運用、省エネルギーと省力化、サービスとアコモデーション改善、新造コスト低減、耐寒・耐雪構造などを配慮して設計され、編成はMcT'cの2両編成として、2~8両編成までに対応、分割・併合を容易に行うため自動解結装置を装備する。
 車体は211系近郊形直流電車を基本とした軽量ステンレス構体を使用し、側扉は片側3ヵ所に両開きのものを設置しているが、半自動対応のステップ付である。窓配置は211系と異なり、側窓は扉間に3枚の窓を配し、中央部のみ下降窓で両側は固定式となっている。前面はFRP製で、213系のように助士席側窓は下方に拡大されている。なお、側面の行先表示器はLED方式である。配色は前面貫通扉と前照灯まわりの帯が緑色、側面窓下が赤・白・緑色の帯となっている。
 客室内は扉の両側をロングシートとしたセミクロスシートで、クロスシートは扉間中央部2列のみボックスシートで、両側は2人掛けのクロスシートを配した特異な集団見合式となっている。
 制御方式は国鉄時代に713系で初めて採用されたサイリスタ連続位相制御で(制御装置はCS55A)、主電動機はMT61(150kw)、ブレーキ方式は電気指令式空気ブレーキである。台車は廃車発生品のDT32系・TR69系となっている。パンタグラフも廃車発生品のPS16Hを搭載する。
 1991(平成3)年までに42編成84両が新製され、仙台に配置、東北本線、仙山線、磐越西線などで使用され、一部の編成は2007~09・15(平成19~21・27)年に磐越西線用として、雪害対策工事が施工されている。
 また、クモハ719-27-クハ718-27は、2015(平成27)年に観光列車「フルーティア」に改造された。
 2016(平成28)年からE721系1000番代の製造が開始され、2016(平成28)年から廃車が始まり、2018(平成30)年3月改正時点では常磐線浪江(一部は仙台)-原ノ町間で運用されたが、2020(令和2)年3月改正で東日本大震災による常磐線の不通区間が復旧して全通するのに伴い、定期運用を終了、2020(令和2)年6月までに全車廃車となった。

700番代概説

 福島県の観光復興を目的に、JR東日本仙台支社が719系0番代を種車として2015(平成27)年に郡山車両センターで改造された観光列車で、改造後はクモハ719-701+クシ718-701となった。「カフェ&スイーツ列車」をコンセプトとして、1号車クシ718-701はカフェカウンター車両、 2号車クモハ719-701は座席車両としている。
 主に磐越西線で定期列車に併結する形で運転されたが、0番代の定期運用離脱により、単独で臨時列車として運転される。

5000番代概説

 奥羽本線福島-山形間は、新在直通方式のミニ新幹線として1992(平成4)年7月に東北新幹線との直通運転を行うことになったが、それに先立ち軌間を 1,067mmから1,435mmに改軌する工事が行われ、1991(平成3)年11月に単線での改軌工事が完了した。この区間のローカル輸送用として、国鉄・JRで初となる在来線用標準軌用電車として1991(平成3)年に新製されたのが719系5000番代である。
 車体は0番代を基本としているが、新在直通運転対応としてホームの嵩上げが行われたため、ステップは廃止された。また、運転区間の特性から床下機器の耐寒・耐雪構造の強化が図られている。帯色は0番代の赤色部分が山形県の県花である紅花をイメージして橙色に変更された。客室内は座席や化粧板の色調が異なるほかは0番代を基本としている。
 台車は廃車発生品ではなく、651系のものを標準軌用とした軽量ボルスタレスのDT60、TR245となっている。パンタグラフは新幹線400系との共通化が考慮されて下枠交差式のPS104となった。(後にシングルアーム化)
 1995(平成7)年12月改正から一部列車でワンマン運転が開始されたが、それに備えてY1~6の6編成がワンマン運転対応改造されている。
 12編成24両が山形に配置され、運転区間は山形新幹線の延伸により、福島-新庄間に拡大している。

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