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213系近郊形直流電車

0番代

 国鉄末期の1986(昭和61)年に岡山地区の115系近郊形電車の置換えが計画された。従来のように、大都市圏への新製車投入による余剰車の転属ではなく、1988(昭和63)年に瀬戸大橋の完成に伴う本四備讃線の開業を控えていたことから、同線での使用にふさわしい性能と接客サービスの提供が求められ、211系を基本として1M2T編成とする新系列電車213系を岡山地区に投入することになった。
 213系は短編成での運転が可能なように電動車比率の少ない1M制御方式で、界磁添加励磁制御方式及び電力回生ブレーキを採用して省エネルギー化を図っている。編成はMcTT′cが基本である。台車は205系・211系などで実績のある空気バネ付きボルスタレス台車(DT50B・TR235B)として乗心地を改善し、車体は軽量ステンレス車体となっている。客室内は新幹線接続の本四備讃線快速列車としての性格上、片側2扉オール転換クロスシート(一部固定部分を除く)となり、側窓は2連の一段下降窓を採用、視界向上を図った。前面形状も211系に準じているが、助士席側の窓が大きくなっている。天井は平天井、冷房吹出口はラインフロー式となった。
 1987(昭和62)年3月より3両編成8本が岡山に新製配置されて宇野線快速「備讃ライナー」として運転を開始した。
 JR発足後の1988(昭和63)年3月には瀬戸大橋線の開業に伴い、快速「備讃ライナー」は岡山−高松間の快速「マリンライナー」に変更されることになり、Mc車・T車が増備されたほか、新たに高松寄りに連結するパノラマカーとしてグリーン車のクロ212形が新製された。クロ212形の車体は鋼製で、座席は通路側・窓側にも向けることができるリクライニングシートとなっている。同時に団体・イベント用としても使用できるクモロ211-1+モロ210-1+クロ212-1001の3両編成によるパノラマカー「スーパーサルーンゆめじ」も新製され、他客期には213系一般車と併結して「マリンライナー」にも使用可能とされた。
 2003(平成15)年10月より223系5000番代(JR西日本)、5000系(JR四国)が「マリンライナー」に投入され、一般車は一部がワンマン化されてローカル用に転用。クロ212形は定期運用から離脱。サハ213形については一部が先頭車化改造されたほか、クロ212-1、サハ213-1は在来線技術試験車「U@tech」に改造された。

クモハ213-1

クモハ213−1〜12

 213系の奇数向き制御電動車(Mc)で、1987〜89(昭和63〜平成元)年までに12両が新製されている。制御装置・励磁装置・SIV・CPなどを装備。主電動機はMT64、台車DT50B、定員128名(座席60名)。冷房装置はAU79A。
クモハ213-1(岡オカ)
昭和62.3新製
2002年7月17日 岡山駅にて

クロ212-1

クロ212-1〜5

 21988・89(昭和63・平成元)年に新製された「マリンライナー」用のパノラマカー。鋼製車で、前面非貫通となり、客室は床面より250mm高くしたハイデッカーとなっている。座席は2人掛け回転クロスシートで、90°毎各方向に固定できるようになつた。出入台は後位寄りのみ1ヵ所とし、客室との仕切はガラス製の引き戸となっている。定員40名。台車はWTR235B、冷房装置は床置形のWAU301。クロ212-1は2004(平成16)年に事業用車化されてクヤ212-1となった。
クロ212-1(岡オカ)
昭和63.3新製→クヤ212-1 平成16.8改造
2002年7月17日 岡山駅にて

クハ212-4

クハ212-1〜8

 213系の偶数向き制御車(T′c)で、1987(昭和62)年に8両が新製された。台車はTR235B、定員124名(座席58名)。
クハ212-4(岡オカ)
昭和62.3新製
1988年7月17日 岡山駅にて

クハ212-101〜

 サハ213形の先頭車化改造車で2004(平成16)年より改造が行われている。

サハ213-1

サハ213-1〜11

 213系の付随車(T)で、1987〜89(昭和63〜平成元)年に11両が新製されている。台車はTR235B、定員124名(座席58名)。サハ212-7〜11は2004(平成16)年より先頭車化改造が進められ、クハ212-101〜105となる。また、サハ213-1は2004(平成16)年に事業用車化されてサヤ213-1となった。
サハ213-1(岡オカ)
昭和62.3新製→サヤ213-1 平成16.8改造
2002年7月17日 岡山駅にて

「ゆめじ」

 JR発足後の1988(昭和63)年3月には瀬戸大橋線の開業に伴い、岡山−高松間の快速「マリンライナー」に新たに高松寄りにパノラマカーのクロ212形0番代を連結することになったが、こちらは同時に新製された団体・イベント用としても使用できるクモロ211-1+モロ210-1+クロ212-1001の3両編成によるパノラマカー「スーパーサルーンゆめじ」である。
 車体はクロ212形0番代と同様に鋼製のハイデッカー構造で、他の直流区間を運用するため最高速度120km/h、耐雪構造となっている。2両1ユニット方式で、制御方式は211系に準じている。座席は2人掛け回転クロスシートで、90°毎各方向に固定できる構造となった。冷暖房装置は床下に取付けられている。出入台は1ヵ所とし、便・洗面所はクロ212形の後位とモロ210形の前位に設けられた。客室内には28インチのモニタテレビを設置し、ビデオによる観光案内を放映するほか、団体用としての運用時にはカラオケも楽しめるようになっている。なお、他客期には213系一般車と併結して「マリンライナー」にも使用可能であった。また、1988(昭和63)年度の通産省グッドデザイン選定商品として認定された。
 213系の「マリンライナー」からの撤退により、団体列車等に使用されている。

クモロ211-1

クモロ211-1

 奇数向きの制御電動車で、制御装置・励磁装置、パンタグラフを搭載。後位に業務室が設置されている。台車はWDT50Bで、冷房装置はWAU301、定員は40名。
クモロ212-1(岡オカ)
昭和63.3新製
1989年5月6日 岡山駅にて

モロ210-1

モロ210-1

 中間電動車で、MG・CPを搭載し、前位寄に便・洗面所が設置されている。台車、冷房装置、定員等はクモロ211-1と同様。
モロ210-1(岡オカ)
昭和63.3新製
1989年5月6日 岡山駅にて

クロ210-1001

 「スーパーサルーンゆめじ」の制御車。

5000番代

準備中につき、しばらくお待ちください。

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