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715系近郊形交流電車


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0番代

 長崎本線・佐世保線は全線電化開業後も普通列車は気動車、客車が大半を占めていた。1984(昭和59)年2月1日ダイヤ改正を契機に電車化によるサービス向上、車両運用効率化がが図られることになり、当初は713系の投入も検討されたが、国鉄の厳しい財政事情により新車の投入は見送られ、1982(昭和57)年11月ダイヤ改正で大量に余剰車が発生した向日町運転所所属の 581・583系特急形寝台電車のうち、581系48両を近郊形交流電車化改造して投入することになった。そこで1983・84(昭和58・59)年に小倉・松任の両工場で改造されたのが 715系0番代 である。
 形式はモハ714・715形(モハネ580・581形改造)、クハ715形0番代(クハネ581形改造)、クハ715形100番代・クハ714形(サハネ581形改造)となり、TcMM'T'cの4両編成を基本としている。
 車体は種車のものを基本として、近郊形として必要最低限の改造が行われた。出入台は1ヵ所増設されて、扉は片側2ヵ所折戸式となった。寝台は一部を除いて撤去され、座席は車端部がロングシート化されて、吊手も取付けられている。便・洗面所は偶数向Tc車を除いて撤去され、撤去部分は化粧板で覆われている。側窓は1両あたり片側3ヵ所が開閉可能なユニット窓に改造された。上中段寝台小窓もそのまま残された。なお、交流区間(20kV60Hz)専用のため、交直流切替スイッチ等は撤去されており、M′車のパンタグラフも1基撤去されている。クハネ581形改造のクハ715形0番代の運転台は種車のままであるが、サハネ581形改造の制御車は切妻構造の非貫通形となった。塗色はクリーム色1号に緑色14号の帯である。台車は種車のものを使用しているが、普通列車用のため歯数比が22:77=1:3.50から15:84=1:5.60に変更され、DT32K・TR69Dとなり、最高運転速度は120km/hから100km/hとなっている。
 4両編成12本の48両が南福岡電車区に配置され、1984(昭和59)年2月1日ダイヤ改正より博多以西の長崎本線・佐世保線で活躍を開始した。塗色は1986・87(昭和61・62)年にクリーム色10号に青23号の帯に変更されたほか、寝台小窓も1990(平成2)年までに全車埋込まれた。一時は臨時急行にも運用されるなどして活躍したが、813系200番代の増備により1998(平成10)年までに全車廃車となった。

1000番代

 1985(昭和60)年3月ダイヤ改正における東北本線仙台地区の客車列車の電車化に伴い、九州地区と同様に特急形寝台電車を近郊形に改造して投入することになった。581系は既に九州地区向けに改造されており、1984(昭和59)年2月ダイヤ改正で余剰となっていた583系を種車とし、耐寒耐雪構造であることから1000番代に区分された。改造は1984・85(昭和59・60)年に小倉・郡山・土崎の各工場で行われ、4両編成15本の計60両が仙台運転所に配置された。
 九州向けの0番代と改造内容・性能は同一であるが、相違点として、種車の関係で交流50・60Hz両用であること、耐寒耐雪構造であり扉を半自動としたこと、寝台小窓が当初から埋込まれたこと、塗色は同一ながら前面帯が異なることなどが挙げられる。(後に塗色はクリーム色地をクリーム色10号に変更)
 東北本線黒磯-一ノ関間、奥羽本線福島-庭坂間で運用されたが、701系の増備によって0番代と同様に1998(平成10)年までに全車廃車となった。

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