小湊鐵道「房総里山トロッコ」客車
概説
小湊鐵道では、2015(平成27)年11月からトロッコ列車「里山トロッコ」(2019年5月に「房総里山トロッコ」に改称)を運転することになり、DB4形に牽引される専用客車として北陸重機で製造された2軸客車4両からなるグループ。
車体長8.5m、車体幅2.7mで、車端部に外吊り扉が設置されている。養老渓谷方からハフ101-ハテ102-ハテ101-クハ101の編成を基本としている。各車とも天井部にはUVカットガラスの天窓を備え、両端の2両は冷房装置と冷房用電源を装備している。
ハフ101は車掌設備を備え、定員32名。ハテ101とハテ102は同一仕様で、客室の座席部分は窓がない吹き抜け構造で、定員40名。クハ101は上り列車では先頭に立つため、運転設備を持ち、ハフ101と同様に側窓を取り付けており、定員は32名。
各車とも座席は木製で、車体色はキハ200形に準じている。
ハフ101形(ハフ101)
養老渓谷方に連結される。出入口横に車掌設備と車椅子スペースを備える。写真は海側を示す。
ハフ101
2015.11新製
2024年5月12日 五井駅にて
ハテ101形(ハテ101・102)
編成中間に連結される展望客車で、客室部に窓はない。海側。
ハテ101
2015.11新製
2019年8月25日 五井駅にて
ハテ102はハテ101と同一仕様である。写真は海側。
ハテ102
2015.11新製
2019年8月25日 五井駅にて
クハ101形(クハ101)
五井方に連結される制御客車で、ハフ101と同様に客室にも屋根がある。上り列車で先頭に立つため、運転設備と前照灯などを備える。写真は海側。
クハ101
2015.11新製
2024年5月12日 五井駅にて