関東鉄道キハ310形
概説
国鉄から譲受したキハ16・17形の機器を流用して1977~79(昭和52〜54)年に大栄車輌および新潟鐵工所で車体を新製したもので、車歴上は改造扱いとなっている。
車体は鹿島線(後の鹿島鉄道)のキハ600形に準じた正面3枚窓の貫通形で、側面は両開き3扉となった。
キハ17 23・24、キハ16 4・94、キハ17 171・187、キハ16 6、キハ17 173を種車としてキハ311~318の8両が改造され、偶数・奇数の2両編成を組んでいる。後に登場したキハ0形と異なり、連結面には非常用の扉があるのみで、幌は取り付けられなかった。
1983(昭和58)年に台車を従来のDT19、TR49からDT22、TR51に振替えているが、キハ318のみは種車のキハ17 173が国鉄時代に振替済である。
1996(平成8)年3月にキハ311・312が廃車となったが、キハ315~318は1998(平成10)年に機関をDMH17BからDMF13HZに換装して翌1999(平成11)年には冷房改造も行われ、前面行先表示器の設置、前照灯の前面窓下への移設等が行われ、キハ0形により近い外観となった。同様にキハ313・314についても2000(平成12)年に機関換装、2002(平成14)年に冷房改造が行われた。
キハ313・314については、かつてのツートンカラーによるリバイバル塗装が施されたが、2019(平成31)年に廃車となった。
キハ310形
キハ313
国鉄キハ45503 1954.8新製→キハ16
164 1957.4称号改正→1976.3廃車→関東鉄道キハ313 1977.6認可→1983.12台車振替→2000.9機関換装→2002.6冷房改造→2019廃車
1988年2月6日 水海道機関区にて
キハ314
国鉄キハ45593 1955.5新製→キハ16
94 1957.4称号改正→1976.3廃車→関東鉄道キハ314 1977.6認可→1983.12台車振替→2000.11機関換装→2002.6冷房改造→2019廃車
1988年2月17日 水海道機関区にて
キハ315
国鉄キハ45186 1954.3新製→キハ17 187 1957.4称号改正→1976.3廃車→関東鉄道キハ316 1977.6認可→1983.12台車振替→1998.10機関換装→1999.6冷房改造
2021年6月5日 水海道駅にて
キハ316
国鉄キハ45170 1954.3新製→キハ17 171 1957.4称号改正→1976.3廃車→関東鉄道キハ316 1977.6認可→1983.12台車振替→1998.10機関換装→1999.5冷房改造
2021年6月5日 水海道駅にて