E217系近郊形直流電車|量産車
モハE217-3〜51
新製時は
GTOサイリスタを用いたVVVFインバータ制御装置(SC41B)、パンタグラフ(PS28)を搭載していたセミクロスシートの中間電動車で、9号車として連結される。台車はDT61B、定員162(座席60)名。
量産車の客室内はクロスシート部の腰掛が片持ち構造に変更、背摺りから荷棚への握り棒が廃止された。VVVFインバータ制御装置には定速運転機能が追加された。なお、7次車のモハE217-38からは主電動機がMT73となった。
写真は量産車最初の編成に組み込まれる東急車輛製のモハE217-3の2・4位側を示す。東急車輛製の普通車は第11編成までと第12編成以降とで側構体と屋根構体の接合方法が異なる。
写真は機器更新後のもので、機器更新後は制御装置がIGBT素子を使用したSC89形となった。
モハE217-3(横クラ)
1995.11新製→2006.3機器更新
2019年10月27日 酒々井駅にて
写真は川崎重工製、機器更新後、2・4位側を示す。川崎重工製は車体妻面にビートがあるほか、雨樋付近の処理などが他所で製造されたものと異なっている。
モハE217-7(横クラ)
1996.2新製→2012.3機器更新
2016年1月30日 成田駅にて
写真は新津車両製作所製の機器更新前のもので、2・4位側を示す。
モハE217-32(横クラ)
1998.5新製→2019.2機器更新
2008年4月26日 成田駅にて
写真は新津車両製作所製の機器更新後、1・3位側を示す。
モハE217-34(横クラ)
1998.7新製→2009.5機器更新
2017年1月8日 佐倉駅にて
モハE217-2005〜2074
モハE217形0番代を基本とするロングシート仕様の中間電動車で、モハE216形2000番代とユニットを組み、基本編成3号車と付属編成増3号車として連結される。定員162(座席54)名。
写真は大船工場で製造されたモハE217-2021。本系列では普通車の中間車12両が大船工場で製造されたが、大船工場製は東急車輛から車両構体を購入して内装組立や艤装を行うノックダウン生産であった。
写真は機器更新後の1・3位側を示す。
モハE217-2021(横クラ)
1996.3新製→2011.1機器更新
2019年10月27日 酒々井駅にて
写真は東急車輛製のモハE217-2068。機器更新前の1・3位側を示す。
モハE217-2068(横クラ)
1998.7新製→2011.9機器更新
2009年12月5日 市川駅にて
モハE217-2075〜2097
1999(平成11)年1月以降に落成した7次車以降は主電動機がMT73となり、ロングシート車については側窓の構造が変更され、車体中央部の窓が大型1枚の固定窓となって、その他の開閉可能な窓はピラーが1本の2分割構造となり、大窓側が開閉可能となっている。
写真は機器更新後の4・2位側を示す。
モハE217-2091(横クラ)
1999.9新製→2009.12機器更新
2016年3月28日 木更津駅引上線にて
モハE216-1003〜1037
モハE217形0番代とユニットを組む8号車のロングシートの中間電動車で、SIV(新製時はSC37A)を搭載する。写真は川崎重工製、機器更新未施工の3・1位側を示す。定員162(座席54)名。
モハE216-1014(横クラ)
1996.11新製→2011.5機器更新
2009年5月16日 市川駅にて
写真は東急車輛製の初期車で、第12編成以降と側構体と屋根構体の接合方法が異なる。写真は機器更新後の1・3位側を示す。
モハE216-1006(横クラ)
1996.1新製→2011.9機器更新
2015年3月15日 佐倉駅にて
モハE216-1038〜1051
7次車以降のグループで、主電動機がMT73となり、側窓の構造が変更された。写真は機器更新後の4・2位側を示す。機器更新後のSIVはSC88となった。
モハE216-1046(横クラ)
1999.9新製→2009.12機器更新
2016年3月28日 木更津駅引上線にて
モハE216-2005〜2074
モハE217形2000番代とユニットを組む2号車、増2号車のロングシートの中間電動車で、SIV(新製時はSC37A)を搭載する。ユニット相手の違いにより2000番代と区分されているが、基本仕様はモハE216形1000番代と同一である。写真は川崎重工製の機器更新工事未施工車の2・4位側を示す。
モハE216-2029(横クラ)
1996.12新製→2011.6機器更新
2008年6月21日 成田駅にて
写真は東急車輛製の初期車。機器更新工事施工後の1・3位側を示す。
モハE216-2008(横クラ)
1995.12新製→2008.4機器更新
2016年10月23日 木更津駅にて
モハE216-2075〜2097
主電動機がMT73となり、側窓の構造が変更された7次車以降のグループ。写真は東急車輛製の機器更新後の2・4位側を示す。モハE216-2091(横クラ)
1999.9新製→2009.12機器更新
2016年3月28日 木更津駅引上線にて
クハE217-3〜37
基本編成11号車(成田空港・上総一ノ宮・君津方)の制御車で、セミクロスシート仕様。量産先行車とは前面貫通扉の支持方式が異なるため、前面下部のステップ分割されていない。台車はTR246B、3位側に便所が設置されており、定員142(座席40)名。写真は東急車輛製の初期車で、第12編成以降とで側構体と屋根構体の接合方法が異なる。
量産先行車のクハE217-1・2とともに一時期東海道本線に転用されたため、電気連結器が取付けられ、鎌倉に復帰後も残されているが、量産車で電気連結器を装備するのはこの1両だけである。
なお、運転台直後の上部雨樋は後年改造されたもので、下写真のクハE217-16(原型)と比較すると違いがわかる。
クハE217-3(横クラ)
1995.11新製
2019年10月27日 酒々井駅にて
写真は東急車輛製の機器更新前のもので、前面運転席下には帯白と「E217」のロゴ、その上に「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」の表記があった。機器更新後はJRマークと「EAST
JAPAN RAILWAY COMPANY」表記に改められた。写真のクハE217-16の編成番号は「F-16」となっているが、これは撮影当時大船電車区に所属していたためで、2004(平成16)年6月に鎌倉総合車両センターに改称されて「Y-16」編成となった。また、写真ではわかりにくいが、側面の行先表示器はLED化されておらず、当時は東京地下線はATCを使用していたため、「C」の表記がある。
クハE217-16(横フナ)
1996.12新製
2003年9月7日 木更津駅にて
写真はレール塗油装置が搭載されているクハE217-9(川崎重工製)。他にクハE217-12なども同装置を搭載していることが確認されている。
クハE217-9(横クラ)
1996.2新製→2021.10廃車
2019年11月3日 酒々井駅にて
写真は6次車で新津車両製作所製の2・4位側を示す。
クハE217-32(横クラ)
1998.5新製
2015年12月15日 木更津駅にて
クハE217-38〜51
1999(平成11)年1月以降落成した7次車のクハE217-38からは前面貫通扉が廃止され、側面の行先表示器は新製時からLEDとなった。
クハE217-39(横クラ)
1999.1新製
2015年5月4日 酒々井駅にて
写真はラストグループ8次車のクハE217-44。上掲のクハE217-39と異なり、1位側にATC受信装置が搭載されているのが確認できる。
クハE217-44(横クラ)
1999.7新製
2015年12月15日 木更津駅にて
クハE217-2003〜2037
付属編成増4号車(鹿島神宮・成田空港・上総一ノ宮・君津方)の制御車で、ロングシート仕様。電気連結器を装備する。便所なし、定員145(座席39)名。写真は東急車輛製の初期車で、一時期国府津に転属して東海道線運用に就いていたときのものである。
クハE217-2003(横コツ)
1995.11新製
2010年10月17日 小田原駅にて
写真は新津車両製作所製のクハE217-2034。上掲のクハE217-2003とは側構体と屋根構体の接合方法が変更されている。
クハE217-2034(横クラ)
1998.7新製
2018年2月25日 酒々井駅にて
クハE217-2038〜2051
1999(平成11)年から製造された7次車以降のグループで、前面貫通扉が廃止され、側窓の構造が変更された。中央の窓は固定式であったが、2007(平成19)年から209系と同様に開閉可能とする工事が行われた。側面の行先表示器は新製時からLEDである。写真は東急車輛製。
クハE217-2039(横クラ)
1999.3新製
2015年5月4日 酒々井駅にて
クハE216-1003〜1021
付属編成増1号車(久里浜方)の制御車で、ロングシート仕様。3位側に便所が設置されており、定員142(座席36)名。写真は量産初ロットのクハE216-1003で、東急車輌製。量産車ではこのクハE216-1003のみ一時期東海道本線に転用されたため、電気連結器を装備する。
クハE216-1003(横クラ)
1995.11新製
2016年10月23日 木更津駅にて
クハE216-1022〜1025
1999(平成11)年に8次車として製造されたグループで、側窓の構造が変更され、車体中央の窓は固定となったが、2007(平成19)年から209系と同様に開閉可能とする工事が行われた。側面の行先表示器は新製時からLEDである。このグループは全車新津車両製作所製。便所は和式。
クハE216-1023(横クラ)
1999.7新製
2016年2月7日 佐倉駅にて
(レタッチ処理により実態とは異なる部分があります。)
クハE216-2003〜2021
新製時は基本編成1号車(久里浜方)に連結されていた制御車で、ロングシート仕様。3位側に和式便所が設置されており、定員142(座席36)名。車椅子対応便所設置車を基本編成1号車に統一するための編成替により付属編成の増1号車に連結されるようになった。
写真は川崎重工製。
クハE216-2014(横クラ)
1996.11新製
2015年5月4日 酒々井駅にて
クハE216-2022〜2053
1997(平成9)年度に製造された4次車から基本編成1号車の便所が車椅子対応洋式便所となり、2位側への設置に変更された。このため定員は140(座席36)名となった。写真は東急車輛製。機器更新未施工編成であるが、撮影当時既にスカートは強化型に換装されていた。
クハE216-2031(横クラ)
1997.11新製
2010年4月11日 市川駅にて
写真は東急車輛製のクハE216-2032で、機器更新された編成であるが、スカートは未換装だった例。
クハE216-2032(横クラ)
1997.11新製
2009年5月16日 市川駅にて
クハE216-2054〜2072
1998(平成10)年度下期(1999年1月)に製造された7次車からは前面の貫通扉が廃止、側窓構造が変更された。車体中央の窓は固定となったが、2007(平成19)年から開閉可能とする工事が行われた。2位側にATC受信装置が設置されている。写真は東急車輛製で、機器更新未施工編成。
クハE216-2068(横クラ)
1999.9新製
2009年12月5日 市川駅にて
サロE217-3〜51
基本編成5号車に連結されるグリーン車。写真は川崎重工製の2・4位側であるが、川重製は量産車から加わった。機器更新前、ヨーダンパ撤去前の姿を示す。
サロE217-9(横クラ)
1996.2新製→2021.10廃車
2010年9月20日 五井駅にて
東急車輛製の1・3位側を示す。
サロE217-24(横クラ)
1998.2新製
2016年12月22日 木更津駅引上線にて
サロE216-3〜51
基本編成4号車に連結されるグリーン車で、サロE217形と2両1組で運用される。写真は川崎重工製の2・4位側を示す。
サロE216-9(横クラ)
1996.2新製→2021.10廃車
2010年9月20日 五井駅にて
写真は東急車輛製。
サロE216-46(横クラ)
1999.9新製
2016年3月28日 木更津駅引上線にて
サハ217-3〜51
基本編成10号車に連結されるセミクロスシートの付随車で、定員162(座席60)名。台車はTR246B。写真は新津製の4・2位側を示す。
サハE217-32(横クラ)
1998.5新製
2015年12月15日 木更津駅引上線にて
写真のサハE217-50は2018(平成30)年に線路設備モニタリング装置が搭載された。
サハE217-50(横クラ)
1999.11新製→2018.3線路設備モニタリング装置搭載→2021.10廃車
2019年3月10日 酒々井駅にて
サハ217-2005〜2074
基本編成7・6号車に連結されるセミクロスシートの付随車で、定員162(座席54)名。台車はTR246B。写真は東急車輛製。
サハE217-2012(横クラ)
1996.3新製
2015年3月15日 佐倉駅にて
サハ217-2075〜2102
側窓の構造が変更された7次車以降を示す。写真は東急車輛製。
サハE217-2095(横クラ)
1999.10新製→2021.2廃車
2016年3月28日 木更津駅にて