113系近郊形直流電車|1500番代
概説
113系地下乗入れ形のシートピッチ改善車で、1979~81(昭和54~56)年に71両が新製された。
車体は2000番代を基本とし、制御車については
1000'番代と同様にATC装置を取り付けている。
1000'番代と同様に、モハ112・113、クハ111、サハ111の4形式があり、クハ111形は奇数向が1501~、偶数向が1601~と区分されている。クハ111-1501~1504は便所なしであるが、1981(昭和56)年新製の1505・1506は便所付となっている。
大船、幕張に配置されて横須賀・総武快速線で使用され、後に一部は国府津に転属して東海道線でも使用された。晩年は房総ローカルで使用されたが、2011(平成23)年までに全車廃車となった。
モハ113-1501~1524
113系1500番代のM車で主制御器・主抵抗器を搭載。定員120(座席72)名。
モハ113-1503(東フナ)
1979.8新製→2005.5廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
2・4位側を示す。写真はリニューアル工事施工車で、客室内の座席交換、台車は密封コロ軸受化されてDT32Eとなった。
モハ113-1507(千マリ)
1980.6新製→2009.11廃車
2009年9月23日 幕張車両センター木更津派出にて
モハ112-1501~1524
113系1500番代のM'車で、パンタグラフ(PS16)とMG・CPを搭載。主電動機はMT54B、台車はDT21B。定員120(座席72)名。
モハ112-1503(東フナ)
1979.8新製→2005.5廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
幕張に所属してい113系1500番代は経とんどの車両に対してリニューアル工事が施工され、モハ112形1500番代のMGはSIVに変更されたが、モハ112-1517・1520の2両は未施工であった。そのうち、1517はMGをSIVに換装したが、写真の1520のみ、最後までMGを搭載していた。
モハ112-1520(千マリ)
1981.9新製→2011.2廃車
2005年7月9日 木更津駅にて
写真はリニューアル車で、MGをSIVに換装しており、CPも取り替えている。
モハ112-1514(千マリ)
1980.8新製→2009.11廃車
2003年9月7日 木更津駅にて
2・4位側を示す。写真はリニューアル工事施工車。
モハ112-1507(千マリ)
1980.6新製→2009.11廃車
2009年9月23日 幕張車両センター木更津派出にて
クハ111-1501~1504
113系1500番代の奇数向制御車で、本グループは便所なしである。車体はクハ111-2101~に準じているが、ATC設置のため、前位寄りの窓配置が異なるほか、前照灯とタイフォンの取付け位置が若干高くなっている。定員114(座席65)名。写真はリニューアル工事施工車で、台車は密封コロ軸受化されてTR62Dとなった。
クハ111-1504(千マリ)
1979.8新製→平成23廃車
2003年9月7日 木更津駅にて
クハ111-1505・1506
113系1500番代の奇数向制御車で、便所付に変更されたグループ。定員112(座席62)名。写真はリニューアル工事施工車。
クハ111-1506(千マリ)
1981.9新製→2010.6廃車
2003年9月7日 木更津駅にて
2・4位側を示す。
クハ111-1505(千マリ)
1981.9新製→2009.10廃車
2009年9月23日 安房鴨川駅にて
クハ111-1601~1606
113系1500番代の偶数向制御車で、便所付である。定員112(座席62)名。
クハ111-1606(千マリ)
1981.9新製→2010.6廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
写真はリニューアル工事施工車。
クハ111-1601(千マリ)
1979.8新製→2010.8廃車
2009年9月23日 幕張車両センター木更津派出にて
サハ111-1501~1511
113系1500番代の付随車(T)で、定員120(座席72)名。便所設備はない。
サハ111-1510(横コツ)
1981.9新製→2005.8廃車
2005年5月15日 早川駅にて