113系近郊形直流電車|1000'番代
概説
1969(昭和44)年より新製された
113系1000番代の増備車で、1972(昭和47)年より新製された。
総武線-横須賀線の直通運転を行う地下区間の信号方式が車内信号式ATCとなったため、同機器を搭載、さらに旅客サービス向上のため冷房準備工事(昭和46年度第2次債務車から本搭載)とするなどの変更がなされている。
車体は側窓がユニット窓となり、側面にも行先表示器を取付けた。昭和46年度第2次債務車から本搭載となった冷房装置はAU75Aで、客室内の扇風機は廃止された。
冷房準備車として登場したグループは、1972(昭和47)年に新製されたモハ112・113-1055~1111、クハ111-1026~1063・1340~1377、サハ111-1020~1038で、以降のグループは冷房車として新製されている。
モハ113-1055~1111
113系1000'番代のM車で、冷房準備車として登場したグループ。
モハ113-1107(千マリ)
1972.5新製→2000.10廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
モハ113-1112~1265
113系1000'番代のM車で、当初から冷房車として新製された。
モハ113-1115(千マリ)
1972.8新製→2006.2廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
モハ112-1055~1111
113系1000'番代のM'車で、冷房準備車として登場したグループ。
モハ112-1107(千マリ)
1972.5新製→2000.10廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
モハ112-1112~1265
113系1000'番代のM'車で、当初から冷房車として新製された。
モハ112-1115(千マリ)
1972.8新製→2006.2廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
クハ111-1026~1063
113系1000'番代のTc車で、冷房引通し線が追加されたため、片ワタリとなっている。ATC設置のため、乗務員扉後部の窓配置が変更された。
クハ111-1045(千マリ)
1972.4新製→2008.8廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
クハ111-1064~1140
113系1000'番代のTc車のうち冷房車として新製されたグループ。
クハ111-1093(千マリ)
1973.5新製→2008.8廃車
2003年9月7日 木更津駅にて
クハ111-1340~1377
113系1000'番代のTc1車で、本グループは冷房準備車として新製された。
クハ111-1360(千マリ)
1972.5新製→2006.11廃車
1988年11月17日 佐倉駅にて
クハ111-1378~1455
113系1000'番代のTc1車のうち、新製時より冷房装置を搭載したグループ。
クハ111-1381(千マリ)
1972.9新製→1997.4廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
サハ111-1020~1038
113系1000'番代のT車のうち、冷房準備車として新製されたグループで、1976~82(昭和51~57)年にかけて全車冷房改造された。
サハ111-1024(千マリ)
1972.5新製→1978.11冷房改造→2005.7廃車
1990年6月10日 佐倉駅にて
サハ111-1039~1048
113系1000'番代のT車のうち、本グループは新製時より冷房装置を搭載している。2000(平成12)年までに全車廃車となった。