DD53形ディーゼル機関車
概説
DD14形よりも出力を増強した除雪用ディーゼル機関車として、1965(昭和40)年に2両、1967(昭和42)年1両が汽車会社で新製された。
機関車本体は箱形両運転台で、除雪用として使用しない時期には貨物列車用として使用可能である。前頭車は2軸のロータリー式で、機関車本体とは自動連結器と4本の押棒リンク装置により連結される。
機関は
DD51形のDML61Zを基本としたDML61Z-R(1100PS/1500rpm)を2基搭載し、単機除雪の際は1基を除雪用、もう1基を走行用として使用可能。また、
DD20形(のちDE10形)の後押しにより、全出力を除雪用とすることもできる。台車は動台車がDT131、中間台車がTR101B、前頭車がTR102である。前頭車の形態は3機とも異なっている。
1はJRには承継されずに1987(昭和62)年に新庄で廃車となり、高崎で保管された後碓氷峠鉄道文化むらに保存された。3は2001(平成13)年に廃車となって、最後まで残った2も2010(平成22)年に廃車となって形式消滅した。
DD53 1~3
DD53 1(最終配置は新庄)
1965.1新製→1987.3廃車
1987年4月3日 高崎機関区にて
1987年8月4日 高崎運転所にて
DD53 2(長岡)
1965.12新製
2008年3月30日 長岡車両センターにて
DD53 2(長岡)
2008年3月30日 長岡車両センターにて
DD53 2前頭車。側窓がアルミサッシ化された後年の姿を示す。
2008年3月30日 長岡車両センターにて
2008年3月30日 長岡車両センターにて
2008年3月30日 長岡車両センターにて