キハE130系一般形気動車
概説
JR東日本が水郡線で使用されていたキハ110系に代わる新系列車両として、2006(平成18)年より新製した一般形気動車で、捻出されたキハ110系は主に盛岡地区のキハ58系、キハ52形の置換に転用された。
両運転台のキハE130形、片運転台で2両編成を組むキハE131・キハE132形の3形式各13両計39両が2006・2007(平成18・19)年に新製され、水郡線営業所に配置された。
車体は拡幅タイプの軽量ステンレス製で、片側3ヶ所1,300mm幅の半自動対応の両開き扉を持つ。前面と側面にはLED式の行先表示器を設けている。客室内はセミクロスシートで、扉間2ボックスのクロスシート部は1+2列配置となっている。便所はキハE130形とキハE131形に設置しており、車椅子対応の大型のものとなっている。また、ワンマン運転を行うため、各種関連機器が設置されている。
機関はDMF15HZ(450PS/2,000rpm)を1基搭載、台車はボルスタレス台車のDT74(動台車)、TR259(付随台車)である。また、キハ110系との併結を可能としている。
2007(平成19)年1月より水郡線水戸-郡山・常陸太田間で運転を開始、同年9月までにキハ110系を置き換えている。
2012(平成24)年には、久留里線で使用されていたキハ30形、キハ37形、キハ38形の置換用として、キハE130形100番代10両が新製された。客室内はオール・ロングシートとなり、便所設備、スノープラウは省略された。機関は水郡線用と同じDMF15HZであるが、使用線区に合わせ出力は450PS/2,100rpmに変更されている。
2017(平成29)年には、八戸線のキハ40系置換用として、寒地向け両運転台および片運転台2両編成の500番代が登場した。
キハE130形0番代
水郡線用の両運転台車で、カラーリングは久慈川と紅葉をイメージしている。4位側に便所を設置している。
キハE130-1~13
水郡線用の両運転台車。定員113(座席34)名。
キハE130-8(水スイ)
2007.1新製
2014年2月2日 水戸駅にて
キハE130-11(水スイ)
2007.1新製
2007年2月10日 水郡線営業所にて
キハE130-1車内
固定クロスシートは通路を挟んで1人掛けと2人掛けが配置される。
2018年12月22日
キハE130-1車内
2018年12月22日
キハE130-1便所
車椅子対応の大型便所となっている。
2018年12月22日
キハE130形100番代
久留里線用の両運転台車で、2012(平成24)年に10両新製された。客室内は全席ロングシートとなり、便所設備は持たない。定員122(座席39)名。
水郡線用の0番代は当初キハ110系との併結運転を実施していたため、電気連結器が二段となっていたが、本グループでは機能省略により一段化されている。
キハE130-101~110
キハE130-104(千マリ)
2012.12新製
2013年7月20日 幕張車両センター木更津派出にて
キハE130形500番代
キハE130-501~506
八戸線用両運転台タイプで、2017(平成29)年から新製されている。
キハE130-504(盛ハヘ)
2018.2新製
2023年6月24日 野辺地駅にて
キハE131形0番代
水郡線用片運転台、便所付で、カラーリングは久慈川と新芽をイメージしている。3位側に便所を設置。
キハE131-1~13
水郡線用で、片運転台、便所付きタイプ。定員125(座席40)名。
キハE131-4(水スイ)
2007.2新製
2019年8月31日 水戸駅にて
デビューから約1年後当時の写真で、上写真と比較して床下の消火器の位置が異なっている。
キハE131-9(水スイ)
2007.2新製
2008年1月5日 水戸駅にて
キハE131-13車内
車椅子対応大型便所が設けられている。
2018年12月22日
キハE131形500番代
キハE131-501~506
八戸線用片運転台便所付きタイプで、2017(平成29)年から新製されている。
キハE132形0番代
水郡線用片運転台、便所設備なしのタイプである。
キハE132-1~13
定員131(座席48)名。
キハE132-6(水スイ)
2007.2新製
2016年7月31日 水戸駅にて
キハE132-13車内
片運転台、便所なしのため、本系列中で最も定員が多い。
2018年12月22日
DT74台車
2007年2月10日
TR259台車
2007年2月10日
キハE132形500番代
キハE132-501~506
八戸線用片運転台便所なしタイプで、2017(平成29)年から新製されている。