キハE120形一般形気動車
概説
JR東日本新潟地区で使用されていたキハ58系およびキハ52形の老朽化に伴って、それらを置換えるために2008(平成20)年に新製された。
車体は水郡線に投入されたキハE130系を基本とした軽量ステンレス構体による拡幅車体であるが、2扉としており、カラーリングは飯豊連峰のブナ林をイメージしたオレンジと、荒川渓谷のナナカマドをイメージした赤を配し、側面中央にオコジョのエンブレムを取付けている。また、同地区で運用されているキハ110系との併結を可能とするため、二段式の電気連結器を備えている。
客室内は車端部がロングシート、中央部を2+1列配置の片持ち式のクロスシートとなっている。定員114(座席39)名。ワンマン運転に対応するため、乗務員室後部仕切には運賃表示器とLED式案内表示器を設置している。4位側に車椅子対応便所、3位側には車椅子スペースが設置されている。
機関はキハE130系と同様に、コマツ製DMF15HZ(450PS/2,100rpm)となっている。台車はDT74/TR259で、冷房装置は屋根上にAU732を1基搭載している。
8両が新津に配置され、キハ110系と共通運用が組まれ、羽越本線(新津-酒田)、米坂線、信越本線・磐越西線(新潟・新津-会津若松)で使用されていた。新潟駅の高架化に伴って2018(平成30)年3月ダイヤ改正でATS-Pを装備していない本形式はキハ110系とは運用が分離されて、新潟駅に乗り入れる列車においては先頭に立つことがなくなった。
2019(令和元)年よりNTTドコモの衛星通信アンテナの装備が開始された。また、順次カラーリングも東北地域色に変更され、2020(令和3)年3月に本形式は8両とも郡山への転属が完了、只見線へ転用された。
キハE120-1~8
3・1位側を示す。
キハE120-1(新ニツ)
2008.5新製
2011年8月16日 新津駅にて
4・2位側。
キハE120-8(新ニツ)
2008.5新製
2015年11月14日 新津駅にて