ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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115系近郊形直流電車|3500番代


概説

 JR西日本では1988(昭和63)年度以降221系を大量増備し、それまで新快速に使用していた117系をローカル列車や他線に転用することになった。このうち、1992(平成4)年に4両編成6本24両が岡山に転属して専用塗色となって快速「SUNライナー」に充当されるようになったが、この時に余剰となった中間電動車11ユニット22両を岡山・広島地区向けに115系化したものが モハ114・115形3500番代 である。(2001年にも117系300番代から6両が追加改造)
 乗降時間短縮化を図るため、各扉の中央寄り2座席を撤去してロングシート化した。このほか、115系の制御車との連結に伴ってジャンパ連結器の取付、制御回路・補助回路の変更、補助電源供給に伴う補助変圧器取付等がなされている。
 岡山と下関に配置されており、2005~09(平成17~21)年にかけて体質改善工事(30N)が施工されている。

モハ115-3505

モハ115-3501~3514

主制御器(CS43A)を搭載する中間電動車。3501~3511はモハ117-17・21・23・25・27・29・31・33・35・37・39を1992(平成4)年に改造。3512~3514は、モハ117-3・15・16を1992(平成4)年にセミクロスシート化したモハ116-303・315・316を2001(平成13)年に再改造したものである。モハ117形が種車のため、他のモハ115形と異なり、パンタグラフ(PS16J)を1基搭載する。定員139(座席64)名。台車は種車のDT32Hをそのまま使用し、屋根上にはAU75B冷房装置を1基搭載し、新鮮外気導入装置も備える。岡山地区に配置された車両は湘南色であった。
モハ115-3505(岡オカ)拡大画像を見る
モハ117-27 1980.4新製→モハ115-3505 1992.5改造→2007.1 体質改善工事(30N)
2002年7月17日 岡山駅にて

モハ115-3512

1・3位側を示す。2005~09(平成17~21)年にかけて体質改善工事(30N)が施工され、屋根上の新鮮外気導入装置が撤去された。また、写真のように車体塗色は白をベースにブラウンと青帯に変更されたが、さらに2010(平成22)年から黄色への変更が行われている。
モハ115-3512(広セキ)拡大画像を見る
モハ117-3 1980.1新製→モハ117-303 1992.8改造→モハ115-3512 2001.4改造→2006.7 体質改善工事(30N)
2010年5月26日 下関駅にて

モハ114-3510

モハ114-3501~3514

モハ116形を115系の中間電動車に改造したグループで、MG・CPを搭載。1・3位側を示す。
モハ114-3510(岡オカ)拡大画像を見る
モハ116-37 1980.5新製→モハ114-3510 1992.5改造→2005.5 体質改善工事(30N)
2002年7月17日 岡山駅にて

モハ114-3512

2・4位側を示す。写真は広島地区に配置されたグループで、塗色は広島快速色とよばれたものである。
モハ114-3512(広ヒロ)拡大画像を見る
モハ116-3 1980.1新製→モハ116-303 1992.8改造→モハ114-3512 2001.4改造→2006.7 体質改善工事(30N)
2003年2月1日 下関駅にて

モハ114-3512

2005~09(平成17~21)年にかけて体質改善工事(30N)が施工され、屋根上の新鮮外気導入装置が撤去された。
モハ114-3512(広セキ)拡大画像を見る
モハ116-3 1980.1新製→モハ116-303 1992.8改造→モハ114-3512 2001.4改造→2006.7 体質改善工事(30N)
2010年5月26日 下関駅にて

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