14系特急形寝台客車｜オロネ15形

3000番代

　2005（平成17）年3月改正で寝台特急「さくら」が廃止され、これまで同列車と併結運転を行っていた「はやぶさ」は「富士」と併結、14系寝台車で編成を統一することになった。そこで24系の1人用A個室寝台車（シングルデラックス）のオロネ25形0番代（1・2・4・5・6）を種車として、2005（平成17）年に鹿児島車両所でオロネ15 3001・3002・3004～3006の5両が改造された。
　改造は引き通し回路の変更を行った程度で、車体や客室設備等は種車のままである。客室内は幅1,150mm、奥行1,950mmの個室が14室設けられ、寝台は昼間は座席として使用可能。窓側にはテーブル兼用の洗面台がある。照明と空調は各室毎に調整可能。台車はTR217Cで、冷房装置はAU77を2基搭載している。
　熊本に配置されて併結される寝台特急「はやぶさ」、「富士」のそれぞれの編成に連結されたが、2009（平成21）年3月に同列車が廃止されて定期運用がなくなり、2010（平成22）年までに全車廃車となって形式消滅した。

オロネ15 3001・3002・3004～3006

通路側（1・3位側）を示す。狭窓が15個並ぶ個室側に対して、通路側は写真のように大窓が並び、種車のオロネ25形0番代の特徴がそのまま残る。
オロネ25 3004（熊クマ）
1972.9新製→2010.9廃車
オロネ25 4　1976.9新製→オロネ15 3004　2005.2改造→2009.12廃車
2009年2月13日　沼津駅にて