E493系交直流牽引車
概説
JR東日本では、車両の入換作業や回送列車の牽引用として、従来は電気機関車を使用していたが、老朽化が進行しており、後継車両として機関車特有のメンテナンス方法や運転操縦を廃し、効率的なメンテナンスを可能とするため、新たに事業用交直流電車を開発することになった。こうして2021(令和3)年3月に量産先行車2両1編成が新潟トランシスで製造された。
クモヤE493形 (Mzc1)-クモヤE492形 (Mzc2)
の2両1ユニットで、2編成連結して4両編成での運転も可能となっている。
車体はステンレス構造で、キヤE195系等と同様に前頭部は黄色をベースとし、緑色と黒の飾り帯を配している。前頭部は非貫通構造で、踏切障害事故対策として衝撃吸収構造を採用、同時期に登場したGV-E197系気動車と同一構造となっている。
制御方式はIGBT素子によるVVVFインバータ制御で、主変換装置はCI29、補助電源装置(SIV)はSC116A(130kVA)を各車に搭載している。主電動機はMT84(190kW)、台車はDT89A。
尾久に配置され、2022(令和4)年までは各種試験に供されている。
クモヤE493-1~
クモヤE493-1(東オク)
2021.3新製
2022年9月22日 甲府駅にて