111・113系近郊形直流電車|サロ111形
0番代
153系のサロ153形を基本として新製された1等付随車(1969年5月の等級制廃止によりグリーン車となる)で、1962~64(昭和37〜39)年に45両が日車、川車、近車、汽車で製造されて大船と静岡に配置された。
車掌室を持たず、定員はサロ153形よりも4名増えて64名、座席は回転式クロスシートで、3位側に和式便所が設置されている。台車はクハ111形などと同様のTR62である。
横須賀線の東京地下駅乗入れに伴い、1972〜76(昭和47〜51)年に18両が難燃化および冷房改造が施工されてサロ111-1001〜1018となったほか、0番代も1972〜78(昭和47〜53)年に冷房改造が行われ、屋根上にAU13Eを6基搭載している。
16両がJR東日本に継承されたが、1991(平成3)年までに廃車となって区分消滅した。
サロ111-1〜45
写真は1・3位側を示す。
サロ111-29(東コツ)
1962.7新製→1977.10冷房改造→1991.4廃車
1991年3月14日 大宮運転区にて
1000番代
1972(昭和47)年7月15日に東京地下駅が開業し、総武快速線が乗入れることになったが、将来的には横須賀線との直通運転が予定されており、グリーン車を必要とするためサロ111-17・20・33・35・13〜15・36〜38・7・39・22・23・34・40・43・44を種車として1972〜76(昭和47〜51)年に大船工場でA-A基準による難燃化と冷房化改造を行ったグループで、改造後はサロ111-1001〜1018となった。
全車大船に配置され、8両がJR東日本に継承されたが、1993(平成5)年までに全車廃車となって形式消滅した。
サロ111-1〜45
写真は1・3位側を示す。
サロ111-1011(東フナ)
サロ111-7 1962.6新製→サロ111-1011 1973.10改造→1992.9廃車
1990年7月7日 市川駅にて