ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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キハ58系急行形気動車|郵便・荷物車


キユ25形

 四国地区の客車列車の気動車化に伴い、郵政省が所有する郵便車についても気動車の新製が必要となり、1965(昭和40)年に初の郵便気動車としてキユ25 1・2が新潟鉄工所で新製された。キハ28形に準じた片運転台車で、新製時からAU13形冷房装置が4基搭載されている。車体前位に小包締切郵袋室、中央に休憩室・郵便区分室、後位に通常締切郵袋室及び便所が設置されている。機関はDMH17Hを1基搭載、台車はDT22C、TR51Bである。
 1971(昭和46)年にキユ25 3・4が増備されたが、こちらはモデルチェンジ車で、前面窓がパノラミックウィンドウとなリ、スカートが取付けられた。また、冷房装置はAU13Aに変更されている。
 全車高松に配置されて活躍したが、郵便輸送の廃止によって1986(昭和61)年に全車廃車となり、形式消滅した。

キユ25 4

キユ25 3・4

モデルチェンジ車。
キユ25 4(四カマ)拡大画像を見る
1971.6新製→1986.6廃車
1986年3月8日 多度津駅にて

キユニ28形

 老朽化の著しいキハ10系改造の郵便荷物車の置換を目的に、キロ28形(キロ28 199・132・200・119・70・176・85・129・57・529・501・67・33・34・20・49・12・145・146・106・37・48・153・38・121・54・81・36)を種車として1978~83(昭和53~58)年に28両が改造された。機関(DMH17H)、台車(DT22またはDT22C、TR51またはTR51B)、制御機器類は種車のものが流用され、車体はキハ40系列に準じたものが新製されている。前位寄りが郵便室、後位寄りが荷物室となっていて、荷重はそれぞれ6t、5tとなっている。便所、洗面所は後位寄り妻面に設置された。外部色は昭和52年度改造分の6両み当初クリーム色4号と朱色4号の2色塗りであったが、キユニ28 7以降は朱色5号の1色塗りに統一された。
 郵便・荷物輸送の廃止により、JR移行前の1987(昭和62)年までに全車廃車となり、形式消滅した。最終改造車のキユニ28 28に至っては、僅か4年の活躍期間である。

キユニ28 20

キユニ28 1~28

キユニ28 20(秋ヒロ)拡大画像を見る
キロ28 106 1963.4新製→キユニ28 20 1981.1改造→1987.2廃車
1988年11月21日 弘前運転区にて

キニ28形

 キユニ28形と同様に、老朽化したキハ10系改造の荷物車の置換用としてキロ28形(キロ28 78・58・53・73・172)の足回りを流用して、キハ40系列に準じた車体を新製した荷物車で、1978~81(昭和53~56)年に5両が改造された。
 全室荷物室の室内には荷物棚、貴重品箱等が設けられ、後位寄車端部に荷扱車掌室、便所・洗面所が設置されている。荷物室荷重は12t。機関はDMH17Hを1基搭載、台車はDT22(またはDT22C)、TR51(またはTR51B)。
 北海道を除く全国各地で活躍したが、荷物輸送の廃止に伴ってJR移行前の1987(昭和62)年までに全車廃車となり、形式消滅した。

キニ28 1

キニ28 1~5

キニ28 1(福フチ)拡大画像を見る
キロ28 78 1962.12新製→キニ28 1 1978.11改造→1987.3廃車
1988年3月5日 福知山運転所にて

キニ58形

 常磐線用の荷物車として、2機関搭載のキロ58形(キロ58 7・8・6)を種車に1978(昭和53)年に改造された。キニ28形などと同様に、機関、台車、制御機器類は種車のものが流用されている。機関はDMH17Hを2基搭載、台車はDT22Cである。車体はキハ40系列に準じたものが新製されたが、2機関搭載であるため床下にスペースがなく、水タンクを後位側妻面室内に設置した点がキニ28形と異なっている。荷物室荷重は12t。
 全車水戸に配置され、常磐線で活躍したが、1987(昭和62)年に廃車となって形式消滅した。キニ58 1は高崎で保管されていたが、横川の碓氷峠鉄道文化むらに保存されている。

キニ58 2

キニ58 1~3

キニ58 2(水ミト)拡大画像を見る
キロ58 8 1963.5新製→キニ58 2 1978.9改造→1987.2廃車
1987年2月22日 湯本駅にて

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