JR四国の観光列車で、「海を魅せる（伊予灘）」、「ゆったりした時間」、「レトロモダン」、「柑橘類」を開発キーワードとして、2011（平成23）年3月31日付で廃車となっていたキハ47 501・1501を多度津工場で整備、改造し、2014（平成26）年7月1日付でキロ47 1401・1402として車籍復活させて松山に配置としたもの。

八幡浜方1号車からからキロ47 1401＋キロ47 1402の2両編成で、車体塗色は1号車を伊予灘の夕日を連想させる「茜色」、2号車を太陽や柑橘類の輝きを表す「黄金色」をベースとして、連結面側にそれぞれの色の移ろいを和文様を施したデザインとしている。

1号車は「茜の章」と名付け、前位の側引戸を閉鎖して1位側に4人用ボックス席（たたみ席）を2組、2位側に2人用対面たたみ席2組を設け、中央部は海側に愛媛県産ヒノキを用いたテーブルを配した展望シート7席と、山側に2人用対面シート3組を配置している。4位側には洋式便所を設置、3位側はフリースペースとしている。定員25名。

2号車は「黄金の章」と名付け、1号車と同様に前位の側引戸は閉鎖、こちらはすべてソファ形式のシートで、2位側に4人用ボックス席を2組、その後方海側に展望シート7席を設け、山側は2人用対面シート5組とし、車端部にダイニングカウンターを配置している。定員25名。

2014（平成26）年3月15日に予讃線伊予市-伊予大洲間（伊予長浜経由）は「愛ある伊予灘線」の愛称が付けられ、2014（平成26）年7月26日より運行が開始された。

2017（平成29）年にはリニューアルを行い、1号車に女性用便所が増設された。

人気の高い列車であることと、老朽化に伴い、キハ185系を改造して3両編成とする2代目車両を用意して普通列車扱いから特急列車化することになり、2021（令和3）年12月27日限りで運行を終了し、2022（令和4）年6月30日付で廃車となった。