2000系特急形気動車|2000系量産車
概説
2002~2011
非貫通構造の制御車(Mc1)で、下り方に連結される。試作車2001と異なり、グリーン(18席)、普通席(16席)の合造車となった。グリーン室の座席配置は2+1である。3位側に電話室(後に撤去)と洗面所、4位側に車販準備室(後に閉鎖され飲料自動販売機を設置)と便所が設置されている。前面に愛称名表示幕を取付け、連結器は密着式自動連結器+電気連結器となり、試作車で見られた連結器カバーは省略された。カラーリングは前面に黄色が加わり、印象が変わった。機関は試作車と同様でSA6D125-H(330PS/2000rpm)を2台搭載し、液体変速機はTACN-22-1601、台車はS-DT56。写真の車両は後年の改造により側扉を小窓のものに取替えている。
2021(令和3)年3月に定期運用がなくなり、同年5月までに形式消滅した。
2010(四コチ)
1991.11新製→2021.3廃車
2002年7月17日 岡山駅にて
JR四国では2000(平成12)年10月に2000系にラッピングを施した「土讃線アンパンマン列車」を誕生させた。これ以降ラッピングが2000系を始めとする各車に施された。写真は2001(平成13)年10月に登場した「予讃線アンパンマン列車」初代「ばいきんまん号」の2004。側扉は原型の大窓であった。
2004(四マツ)
1990.9新製→2021.3廃車
2002年7月17日 岡山駅にて
写真は2012(平成22)年10月にリニューアルされた「予讃線アンパンマン列車 ドキンちゃん号」の2005。
2005(四マツ)
1990.11新製→2019.11廃車
2015年8月28日 八幡浜駅にて
2102~2123
貫通構造の制御車(Mc2)で、上り方に連結される。振子制御装置は搭載しない。前面貫通扉は2101で採用されたプラグドア式ではなく、一般的な片開き式となり、愛称表示器も設置されている。3位側に洗面所、4位側に便所を設置しており、全室普通席で定員52名。
2106(四コチ)
1990.9新製→2021.3廃車
2002年7月17日 岡山駅にて
後年の改造により側扉を小窓のものに取替えた形態を示す。
2118(四マツ)
1991.11新製
2015年8月28日 八幡浜駅にて
2016(平成28)年3月より特急「宇和海」に充当される2100形の一部に、サイクリスト向けに自転車を輪行袋に入れずにそのまま持ち込めるサイクルルームが設置された。これは旧喫煙ルーム(後に携帯電話通話等ができる多目的室に変更)を再改装したものである。写真の2105もそのうちの1両で、台車をS-DT69に換装している。
2105(四マツ)
1990.7新製
2021年10月17日 八幡浜駅にて
写真は2019(令和元)年9月にリニューアルされた「宇和海アンパンマン列車」の2117。サイクルルームは設置されていない。台車はS-DT69に換装されている。
2117(四マツ)
1991.10新製
2021年10月17日 八幡浜駅にて
2151~2157
グリーン席なしの列車の下り方に連結対応するための貫通構造の制御車(Mc2')。振子制御装置を搭載しているほか、貫通幌、スカート以外は2100形に準ずる。全室普通席で定員52名。
2157(四マツ)
1992.6新製→2021.8廃車
2015年8月28日 八幡浜駅にて
2201~2219
中間車(M)で、試作車2201では車掌室と車販準備室が設置されていたが、量産車では省略されて定員が68名に増大した。2021(令和3)年3月に定期運用がなくなり、同年5月までに形式消滅した。写真は3・1位側を示す。
2214(四マツ)
1991.10新製→2021.3廃車
2015年8月28日 八幡浜駅にて
2・4位側を示す。写真は2012(平成24)年10月に3回目のリニューアルをした「予讃線アンパンマン列車 どんぶりまんトリオ号」の2208。
2208(四マツ)
1990.9新製→2020.7廃車
2015年8月28日 八幡浜駅にて