255系特急形直流電車|1次車
概説
255系の1次車は1993(平成5)年に9両編成2本が新製された。側窓の高さが700mmとなっており、1994(平成6)年に増備された2次車よりも60mm低くなっている。
モハ255-1~4
1次車のパンタグラフ(PA26A)を持つ中間電動車(M)で、VVVFインバータ制御装置(SC38)のほか、CPを搭載する。自動販売機とカード用公衆電話設備を設置。定員68名。
モハ255-1(千マリ)
1993.3新製
2009年9月23日 館山電留線にて
写真は1・3位側を示す。
モハ255-2(千マリ)
1993.3新製
2009年7月11日 銚子駅にて
2015・16(平成27・28)年に機器更新が行われ、VVVFインバータ装置はSC38(GTO)からSC111(IGBT)となった。
モハ255-1(千マリ)
1993.3新製→2016.3機器更新
2023年3月21日 館山電留線にて
モハ254-1~4
255系1次車のパンタグラフを持たない中間電動車(M')で、VVVFインバータは各種電動機ごとに独立したインバータユニットを設けた個別制御方式となっている。また、SIVを搭載。洋式便所、男子用便所と洗面所を設置する。台車はDT56E、定員64名。
パンタグラフの折り畳み高さは3,980mmで、中央東線の狭小トンネルにも対応している。
モハ254-1(千マリ)
1993.3新製
2011年4月3日 銚子駅にて
機器更新車後はVVVFインバータ制御装置はM車に搭載となり、本形式は補助電源装置(SIV)がSC92Aに変更された。
モハ254-1(千マリ)
1993.3新製→2016.3機器更新
2023年3月21日 館山電留線にて
クハ255-1・2
1次車の奇数向(銚子・安房鴨川方)制御車。本系列中、客用扉を唯一片側に2ヶ所設けた形式で、洋式便所、男子用便所と洗面所を設置する。台車はTR241E、定員52名。
保安装置は当初、東京駅への乗入れが京葉線経由のみであったことからATS-P形とATS-SN形を装備し、ATCは準備工事のみとなっている。(2004年に品川-錦糸町間はATS-Pに更新)
写真はスカートを改良型に取替えた後のもので、2010(平成22)年に全車完了している。
クハ255-1(千マリ)
1993.3新製
2011年4月3日 銚子駅にて
スカートが原形のものを示す。
クハ255-2(千マリ)
1993.4新製
2003年9月7日 木更津駅にて
機器更新車。従来独立していたATS-P装置とATS-SN装置が、ATS-SN機能を含む統合型のATS車上装置(P形)に変更された。
クハ255-1(千マリ)
1993.3新製→2016.3機器更新
2023年3月21日 館山電留線にて
クハ254-1・2
偶数向(東京方)制御車。定員64名。
写真はスカート取替後のものを示す。
クハ254-1(千マリ)
1993.3新製
2011年4月3日 銚子駅にて
機器更新後の形態を示す。
クハ254-1(千マリ)
1993.3新製→2016.3機器更新
2023年3月21日 館山電留線にて
サロ255-1・2
グリーン車(Ts)で、洋式便所、男子用便所と洗面所、カード式公衆電話を設置する。定員42名。
喫煙席と禁煙席に分ける必要があるため、車体中央部にガラスの仕切が設置されている。(後に全室禁煙となった)
サロ255-1(千マリ)
1993.3新製
2023年3月21日 館山電留線にて
写真は1・3位側を示す。
サロ255-1(千マリ)
1993.3新製
2009年7月11日 銚子駅にて
サハ255-1・2
中間付随車(T)で、車販準備室を設置する。定員64名。
サハ255-1(千マリ)
1993.3新製
2023年3月21日 館山電留線にて
サハ254-1・2
中間付随車(T2)で、身障者用設備はすべて本形式に集約されている。後位側に多目的室を設け、その向かいに1人掛け座席を2脚設置し、車椅子の固定を可能としている。また、車椅子対応大型便所と洗面所を有する。定員58名。
サハ254-1(千マリ)
1993.3新製
2011年4月3日 銚子駅にて