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255系特急形直流電車


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概説

 JR東日本の内房線・外房線では国鉄時代にデビューした 183系が特急列車に運用されていたが、新製から20年以上が経過しており陳腐化は否めず、道路交通網の整備により、鉄道の需要にも翳りが出てきたこともあり、新たな特急形電車を投入することになった。そのような背景から1993(平成5)年から新製されたのが本系列である。
 同地区の特急列車は、レジャー客とビジネス客の双方に利用されており、それらニーズに対応すべく「ハイブリッドモビリティ(複合移動空間)」のコンセプトのもとに設計が進められた。
 JR東日本の特急形電車としては初めてVVVFインバータ制御を採用し、編成は東京方からクハ254(Tc')-モハ254(M2)-モハ 255(M1)-サロ255(Ts)-サハ254(T2)-サハ255(T1)-モハ254(M2)-モハ255(M1)-クハ255(Tc)の 4M5T9輌編成となっている。主電動機は交流3相誘導電動機で、901系B編成(後の 209系910番代)で使用されたMT67を基本とし、歯数比を変更、最高運転速度130km/hである。ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキとなっている。台車は651・251・253系などと同系列のDT56E・TR241E。京葉線東京駅発着の特急列車に運用され、総武・横須賀線東京地下駅への乗り入れの予定がなかったため、保安装置はATS-P形とATS-SN形を装備してATCは準備工事のみとなっていたが、後に総武・横須賀線品川-錦糸町間もATS-P形化されている。
 車体は先に登場した「成田エクスプレス」用 253系に準じた普通鋼製であるが、側窓を上方に100mm拡大している。253系と異なり、分割・併合運転を行わないため、制御車は前面非貫通で、中央に大型の曲面1枚窓を配し、その左右に小窓を設けている。クハ255のみ2扉車となっている。塗装は、海辺を走る特急列車であることから、青と白を基調として、扉付近と車端部には菜の花をイメージした黄色をアクセントとしており、このカラーリングは後の房総地区を入る各車両に継承されている。
 1993(平成5)年に1次車として2編成18両が新製され、内房線「ビューさざなみ」、外房線「ビューわかしお」として運転が開始された。そして翌1994(平成6)年に2次車として3編成27両が増備された。2次車は側窓の天地が60mm拡大された。
 2005(平成17)年12月改正より愛称名から「ビュー」の文字が外され、183系の完全撤退に伴って総武本線の特急「しおさい」にも運用を開始した。また、ホームライナーにも充当、臨時列車としては中央本線にも乗り入れたこともあった。
  2015(平成27)年より大宮総合車両センターにおいて機器更新工事が開始され、2016(平成28)年までに全編成の施工が完了した。
内容は、電動車ではVVVFインバータ制御装置がGTOサイリスタの1C1MからIGBTの1C4Mに変更(型式:SC111)され、従来のM車およびM'車への搭載から、M車のみへの搭載となったこと。M'車の補助電源装置(SIV)が冗長性を有するシステムに更新(型式:SC92A)され、搭載場所が従来の制御装置の部分に変更されたこと。これに伴うMM'車間の渡り線などの新設、機器配置変更に伴うバランスウェイトの新設などである。制御車は従来独立していたATS-P装置とATS-SN装置が、ATS-SN機能を含む統合型のATS車上装置(P形)に変更された。このほか、列車無線デジタル化による不要機器の撤去、自動販売機の撤去なども行われている。
 2015(平成27)年3月改正で「さざなみ」の運用がなくなり、2016(平成28)年3月現在では、特急「しおさい」を中心に、「わかしお」などで使用されている。

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