211系近郊形直流電車|2000番代
概説
211系近郊形直流電車の暖地向けロングシート車で、国鉄時代の1985(昭和60)年から民営化後の1991(平成3)年までに134両が新製された。
基本構造は
0番代に準じ、客室内をロングシートとしている。国鉄時代はTcTMM'T'cの5両編成の付属編成のみが新製されたが、JR東日本となって1989(平成元)年以降は基本編成の普通車および付属編成として増備されている。
田町に配置され、東京-沼津・伊東間で運転されたが、E233系の増備に伴い2012(平成26)年までに運転を終了。付随車は2013(平成25)年までに全車廃車となり、他車も一部は廃車となったが、長野地区の115系6両編成置換用として転用改造が行われ、2014(平成26)年から運用を開始した。
モハ211-2001~2030
2000番代の中間電動車(M')で、モハ210形2000番代とユニットを組んで使用される。パンタグラフ(PS21)を1基装備し、制御装置、励磁装置、主抵抗器などを床下に搭載する。冷房装置はAU75G、台車はDT50B。定員156(座席64)名。2005までは国鉄時代に、それ以降はJR東日本により新製された。
モハ211-2004(東チタ)
1986.2新製→2013.9廃車
2004年10月24日 平塚駅にて
パンタグラフは2011(平成23)年からシングルアーム式のPS33Eに換装された。
モハ211-2012(東チタ)
1989.3新製→2013.5廃車
2011年12月29日 来宮駅にて
2014(平成26)年より長野地区への転用が開始され、側扉の半自動化などが行われた。
モハ211-2019(長ナノ)
1990.9新製→2014.10長野地区転用改造
2015年3月8日 高尾駅にて
モハ210-2001~2030
2000番代の中間電動車(M')で、モハ211形2000番代とユニットを組んで使用される。MG・CPを床下に搭載する。冷房装置はAU75G、台車はDT50B。定員156(座席64)名。2005までは国鉄時代に、それ以降はJR東日本により新製された。
モハ210-2015(東チタ)
1989.10新製→2013.5廃車
2012年6月3日 尾久駅にて
長野地区へ転用後のものを示す。
モハ210-2019(長ナノ)
1990.9新製→2014.10長野地区転用改造
2015年3月8日 高尾駅にて
クハ211-2001~2022
2000番代の奇数向制御車。ジャンパ連結器などの配置が異なるほかは、クハ210形2000番代と大きな違いはない。便所付きで、定員132(座席55)名。
クハ211-2014(東チタ)
1990.9新製→2013.5廃車
2010年10月17日 小田原駅にて
写真はスカートが強化型に改造されたタイプを示す。
クハ211-2010(東チタ)
1986.6新製→2013.5廃車
2011年12月29日 来宮駅にて
長野地区へ転用後のものを示す。
クハ211-2015(長ナノ)
1990.9新製→2014.10長野地区転用改造
2015年3月8日 高尾駅にて
クハ210-2001~2022
2000番代の偶数向制御車。便所付きで、定員132(座席55)名。便所前の座席のみは2人掛けのクロスシートとなっている。2006以降はJR東日本により新製された。
クハ210-2012(東チタ)
1989.10新製→2013.5廃車
2012年6月3日 尾久駅にて
長野地区へ転用後のものを示す。
クハ210-2015(長ナノ)
1990.9新製→2014.10長野地区転用改造
2015年3月8日 高尾駅にて
長野総合車両センター所属のクハ210-2019には、線路設備モニタリング装置(軌道材料モニタリング装置)が搭載された。
クハ210-2019(長ナノ)
1990.10新製→2015.3長野地区転用改造→2018.2線路設備モニタリング装置搭載
2018年7月16日 高尾駅にて
サハ211-2001~2030
2000番代の付随車。定員156(座席64)名。2006以降はJR東日本により新製された。2013(平成25)年までに全車廃車となって区分消滅した。
サハ211-2015(東チタ)
1989.10新製→2013.5廃車
2012年6月3日 尾久駅にて