ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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211系近郊形直流電車|0番代


概説

 211系近郊形直流電車の暖地向けセミクロスシート車。
 主電動機はMT61(120kW)。
 クロスシート部の腰掛はFRPを用いたパケットタイプとなり、 113系に比べて座り心地が改善されている。グリーン車は回転式リクライニングシートを装備する。
 0番代の普通車は国鉄時代の1985・86(昭和60・61)年に新製されたのみである。JR東日本にはクモハ211形以外の各形式が在籍。JR東海にはクモハ211形、モハ210形、サハ211形、クハ210形の4形式が在籍し、クモハ211形は中京地区用に新製されてJR東海に承継された2両のみの存在。
 2005(平成17)年よりグリーン車の一部が新前橋(現高崎)に転属の上で1000・3000番代に連結されることになり、耐寒耐雪改造が行われた。
 JR東日本では、2012(平成24)年までに東海道本線での運用を終了し、2014(平成26)年からは寒地向け改造を受けて6両編成に組成された編成が長野地区で運用を開始した。
 JR東海に承継された8両は2022(令和4)年3月改正を前に引退した。

クモハ211-2

クモハ211-1・2

0番代の奇数向制御電動車(Mc)で、1986(昭和61)年に中京地区向けに2両のみ新製された。パンタグラフ(PS21)を1基装備し、制御装置、励磁装置、主抵抗器などを床下に搭載する。冷房装置はAU75G、台車はDT50B。定員118(座席62)名(のち新しい定員表示により146名と変更)。JR東海に承継され、帯の色は青と白から湘南色帯に変更された。1998(平成10)年には高速化(120km/h)対応として、ヨーダンパ設置やブレーキ改造工事がなされている。2022(令和4)年3月に2両とも廃車となって区分消滅した。
クモハ211-2(海カキ)拡大画像を見る
1986.10新製→2008.2パンタグラフシングルアーム化→2022.3廃車
2004年12月29日 熱田駅にて

クモハ211-2

パンタグラフのシングルアーム化、スカートの下部延長などが行われている。
クモハ211-1(海シン)拡大画像を見る
1986.10新製→2008.3パンタグラフシングルアーム化→2022.3廃車
2021年6月13日 永和駅にて

モハ211-6

モハ211-1~12

東海道線東京口用に新製された中間電動車で、モハ210形0番代とユニットを組む。PS21形パンタグラフを1基装備し、制御装置、励磁装置、主抵抗器などを床下に搭載する。定員132(座席68)名。JR東日本にのみ在籍。
モハ211-6(東チタ)拡大画像を見る
1986.2新製→2014.6長野地区転用改造
2004年10月24日 平塚駅にて

モハ211-9

写真は1・3位側を示す。2011(平成23)年からパンタグラフのシングルアーム(PS33E)化が進められている。
モハ211-9(東チタ)拡大画像を見る
1986.2新製→2014.5長野地区転用改造
2011年12月29日 来宮駅にて

モハ211-1

3000番代に続いて、0番代についても2014(平成26)年から長野地区への転用が開始された。側扉の半自動化に伴い、押ボタンが設置されている。
モハ211-1(長ナノ)拡大画像を見る
1985.12新製→2014.4長野地区転用改造
2017年8月12日 甲府駅にて

モハ211-1

1・3位側を示す。
モハ211-1(長ナノ)拡大画像を見る
1985.12新製→2014.4長野地区転用改造
2014年6月25日 高尾駅にて

モハ210-9

モハ210-1~14

クモハ211-1~、モハ211-1~とユニットを組む中間電動車で190kVA MG・CPを搭載している。定員132(座席68)名。JR東海では新しい定員表示により158名と変更。
モハ210-9(東チタ)拡大画像を見る
1986.2新製→2014.5長野地区転用改造
2011年12月29日 来宮駅にて

モハ210-1

長野地区に転用されたもので、側扉の半自動化に伴い、押ボタンが設置されている。
モハ210-1(長ナノ)拡大画像を見る
1985.12新製→2014.4長野地区転用改造
2014年6月25日 高尾駅にて

モハ210-14

モハ210-13・14はクモハ211-1・2とユニットを組む中間電動車で、JR東海に承継された。1998(平成10)年には高速化(120km/h)対応として、ヨーダンパ設置やブレーキ改造工事がなされている。
モハ210-14(海シン)拡大画像を見る
1986.10新製→2022.3廃車
2021年6月13日 亀山駅にて

クハ211-1

クハ211-1~6

奇数向制御車で、3位側に便所を設置している。台車はTR235B。定員108(座席59)名。JR東日本にのみ在籍。写真は長野地区へ転用後のもので、前面のスカートが強化形に取り替えられ、側扉の押ボタンが設置された。
クハ211-1(長ナノ)拡大画像を見る
1985.12新製→2014.4長野地区転用改造
2017年8月12日 甲府駅にて 

クハ211-1

1・3位側を示す。
クハ211-1(長ナノ)拡大画像を見る
2015年6月14日 高尾駅にて 

クハ210-3

クハ210-1~8

偶数向制御車で、3位側に便所を設置している。台車はTR235B。定員108(座席59)名。JR東海では新しい定員表示により143名と変更。
クハ210-3(東チタ)拡大画像を見る
1986.2新製→2014.7長野地区転用改造
2012年1月8日 川崎駅にて

クハ210-1

長野地区へ転用後のもので、前面のスカートが強化形に取り替えられ、側扉の押ボタンが設置された。
クハ210-1(長ナノ)拡大画像を見る
1985.12新製→2014.4長野地区転用改造
2015年6月14日 高尾駅にて 

クハ210-6

長野地区へ転用車のうち、N606編成のクハ210-6には線路設備モニタリング装置(慣性正矢軌道検測装置)が搭載された。
クハ210-6(長ナノ)拡大画像を見る
1986.2新製→2014.10長野地区転用改造→2018.5線路設備モニタリング装置搭載
2019年8月20日 甲府駅にて 

クハ210-8

クハ210-7・8はJR東海に承継された。後年の改造(ヨーダンパ取付、スカートの下方への延長など)でJR東日本車とは外観が異なる。
クハ210-8(海シン)拡大画像を見る
1986.10新製→2022.3廃車
2021年6月13日 亀山駅にて

サハ211-6

サハ211-1~14

付随車。定員132(座席68)名。JR東日本のサハ211形0番代は2012(平成24)年までに全車廃車となった。
サハ211-6(東チタ)拡大画像を見る
1986.2新製→2012.2廃車
2004年10月24日 平塚駅にて

サハ211-9

1・3位側を示す。
サハ211-9(東チタ)拡大画像を見る
1986.2新製→2012.3廃車
2011年12月29日 来宮駅にて

サハ211-14

サハ211-14・15はJR東海に承継された。JR東海では新しい定員表示により158名と変更された。
サハ211-14(海シン)拡大画像を見る
1986.10新製→2022.3廃車
2021年6月13日 亀山駅にて

サロ211-3

サロ211-1~6

グリーン車で、後位寄りに便所を設置している。冷房装置はAU71D。定員64名。2005(平成17)年より新前橋区(現高崎)に転用されることになり、扉の半自動化などの耐寒耐雪化を行い、番号は原番号+1000とする改造が施工された。
サロ211-3(東チタ)拡大画像を見る
1985.12新製→サロ211-1003 2005.5改造→2013.5廃車
2004年10月24日 平塚駅にて

サロ210-1

サロ210-1~6

グリーン車で、前位寄りに車掌室と業務用室を設置している。冷房装置はAU71D。定員64名。当初はサロ211形とペアを組んでいたが、後に方転してサロ213形と組むようになった。2006(平成18)年より新前橋区(現高崎)に転用されることになり、扉の半自動化などの耐寒耐雪化を行い、番号は原番号+1000となった。2014(平成26)年までに全車廃車となった。
サロ210-1(東チタ)拡大画像を見る
1985.12新製→サロ210-1001 2006.5改造→2014.7廃車
2003年8月21日 平塚駅にて

サロ213-8

サロ213-1~8

2階建て構造のグリーン車で、後位側に便・洗面所を設置している。
全車田町に配置されていたが、1~6は2006(平成18)年に耐寒耐雪化改造が施工されて番号は原番号+1000となり、新前橋に転属した。7・8は2011・2013(平成23・25)年に廃車となり、区分消滅した。
サロ213-8(東チタ)拡大画像を見る
1991.10新製→2013.4廃車
2004年10月24日 平塚駅にて

サロ213-102

サロ213形100番代

東海道本線の113系置換に伴って、113系編成中の2階建てステンレスグリーン車サロ125形とサロ124形を211系化したもの。211系化に伴い引通線、ブレーキシステムの改造などか行われたほか、サロ125-1・2・3・5を種車とするサロ213-101・102・103・105については、もともと種車が逆向きであったものを正向きに方転された。サロ124-6~9、14・16~18を種車とするサロ213-106~109,114、116~118については、方転の上、業務用室が便所に、車掌室が洗面所になった。台車はTR235Gだが、106~108はTR69である。2013(平成25)年までに全車廃車となり、区分消滅した。
写真はサロ125形改造車。
サロ213-102(東チタ)拡大画像を見る
サロ125-2 1990.11新製→サロ213-102 2006.1改造→2011.11廃車
2008年4月13日 平塚駅にて

サロ213-118

写真はサロ124形改造車で、ボルスタレス台車のTR235Gを履くタイプ。
サロ213-118(東チタ)拡大画像を見る
サロ124-18 1990.11新製→サロ213-118 2005.3改造→2011.4廃車
2008年4月13日 平塚駅にて

サロ213-114

サロ213-109・114は元横須賀・総武快速線用で、東海道線に転用の際、湘南色帯だが太帯となり、「新湘南帯」と呼ばれた。
サロ213-114(東チタ)拡大画像を見る
サロ124-14 1990.2新製→サロ213-114 2005.9改造→2012.1廃車
2008年4月19日 平塚駅にて

サロ213-106

サロ213-106~108の台車はTR69Iとなっている。
サロ213-106(東チタ)拡大画像を見る
サロ124-6 1989.3新製→サロ213-106 2006.3改造→2011.12廃車
2008年4月19日 平塚駅にて

サロ212-8

サロ212-1~8

2階建て構造のグリーン車として、JR発足後1989~91(平成1~3)年に新製された。冷房装置はAU713を車端部に1基ずつ搭載。台車はTR235G。定員は90名(一般20+1階34+2階36)。
全車田町に配置されていたが、2005(平成17)年より1~6が耐寒耐雪化改造を行って番号は原番号+1000とし、新前橋(現高崎)に転属した。7・8は2011・2013(平成23・25)年に廃車。
サロ212-8(東チタ)拡大画像を見る
1991.10新製→2013.4廃車
2012年1月3日 川崎駅にて

サロ212-101

サロ212形100番代

東海道本線の113系置換えに伴って、113系編成中の2階建てステンレスグリーン車サロ124形(サロ124-1・3・5・10・15・23・24・25・26・27・28・29)を211系化したもので、車掌室はそのまま存置している。ブレーキ系統などが211系に合わせて改造された。2005(平成17)年より改造が行われており、番号は原番号+100となっている。
写真のサロ212-101および103・105の台車は種車(サロ124-1・3・5)の関係からTR69Iを装備しているが、他車はTR235Gとなっている。
サロ212-101(東チタ)拡大画像を見る
サロ124-1 1989.2新製→サロ212-101 2005.10改造→2012.4廃車
2012年1月3日 川崎駅にて

サロ212-123

TR235G台車装備車。
サロ212-123(東チタ)拡大画像を見る
サロ124-23 1991.1新製→サロ212-123 2005.11改造→2012.10廃車
2012年1月3日 川崎駅にて

サロ212-125

サロ213-110・125~129は種車のサロ124-110・125~129が元横須賀・総武快速線用であったため、側面帯が太帯・直線状となっている。
サロ212-125(東チタ)拡大画像を見る
サロ124-125 1991.2新製→サロ212-125 2005.8改造→2012.2廃車
2012年1月3日 川崎駅にて

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