117系近郊形直流電車|0番代
概説
117系
の基本番代グループで、1979~82(昭和54~57)年に新製された。
モハ116・117-1~42、クハ116・117-1~21の126両は1979・80(昭和54・55)年に京阪神地区新快速用として新製されたグループで、制御車には自動解結装置を装備、湖西線にも乗入れるため扉が半自動対応となっている。台車はDT32H・TR69K、冷房装置はAU75B。
モハ116・117-43~60、クハ116・117-22~30の54両は1982(昭和57)年に新製された中京地区向けのグループで、クハ117形についても便所付きとし、自動解結装置と半自動扉の装備を省略している。
1992(平成4)年以降、JR西日本においては福知山線用300番代化改造および電動車の115系化(3500番代)が行われている。
2005(平成17)年4月1日現在、JR西日本では宮原・岡山・和歌山に、JR東海では大垣に配置されている。
塗装は宮原のクリーム1号にぶどう色2号が標準であるが、岡山地区「SUNライナー」では白を基調に赤からオレンジの3色ライン、和歌山地区ではオーシャングリーンにラズベリー帯、JR東海ではクリーム12号を基調にコーポレートカラーのオレンジ色帯に変更された。
モハ117-1~60
117系0番代のM車。主制御器と主抵抗器を床下に備え、屋根上にはパンタグラフはPS16J(中京地区向けの43~60はPS16)を装備。
3~16、19・20・41・42は1992(平成4)年にモハ117-303~316、319・320・341・342に改造、17・21・23・25・27・29・31・33・35・37・39は1992(平成4)年にモハ115-3501~3511に改造された。(モハ117-303・315・316は2001年にモハ115-3512~3514に再改造)32・36は2020(令和2)年にモハ117-7032・7036に改造された。
モハ117-32(大ミハ)
1980.6新製→モハ117-7032 2020.1改造
2009年5月9日 京都駅にて
中京地区向けのモハ117-43~60のパンタグラフは耐寒耐雪装備を省略したPS16となっている。
モハ117-49(海カキ)
1982.3新製→2013.12廃車
2011年3月6日 高塚駅にて
モハ116-1~60
117系0番代のM'車で、モハ117形とユニットを組む。MG・CPを搭載。定員136(座席64)名。
3~16、19・20・41・42は1992(平成4)年にモハ116-303~316、319・320・341・342に改造、17・21・23・25・27・29・31・33・35・37・39は1992(平成4)年にモハ114-3501~3511に改造された。(モハ116-303・315・316は2001年にモハ114-3512~3514に再改造)
また、1・2・32・36は2009(平成21・22)年に団体列車の運用に備えて、バリアフリー対応の便所が設置されているが、写真の36は設置前のものである。
32・36は2020(令和2)年にモハ116-7032・7036に改造された。
モハ116-36(京キト)
1980.6新製→モハ116-7036 2020.1改造
2007年9月29日 京都駅にて
和歌山地区用で、塗装はオーシャングリーンにラズベリー帯となっている。
モハ116-40(和ワカ)
1980.5新製
2007年6月10日 王寺駅にて
JR東海では、塗装がクリーム12号を基調にコーポレートカラーのオレンジ色帯となっている。
モハ116-43(海カキ)
1980.6新製→2013.1廃車
2004年12月29日 熱田駅にて
モハ116形0番代(便所設置改造車)
JR西日本の京都に所属する1・2・32・36は2009(平成21・22)年に団体列車の運用に備えて、バリアフリー対応の便所が設置された。
クハ117-1~21
奇数向き制御車で、本グループは京阪神地区向けのもので便所設備はない。 定員128(座席60)名。
2~8、10・18・20・21は1992(平成4)年にクハ117-302~308・310・318・320・321に改造された。
1・16については、1999・2000(平成11・12)年に便所設置改造が行われている。
クハ117-16は2020(令和2)年にクロ117-7016に改造された。
クハ117-10(本ミハ)
1980.4新製→クハ117-310 1992.6改造
1990年12月31日 守山駅にて
クハ117-22~30
中京地区向けに1982(昭和57)年に新製されたグループで、便所付き。定員66名。
クハ117-25(海カキ)
1982.3新製→2013.12廃車
2011年3月6日 高塚駅にて
クハ117形0番代(便所設置改造車)
1・16は1999・2000(平成11・12)年に便所設置改造が行われている。便所部分には窓がない。
クハ117-1(大ミハ)
1979.9新製→1999.12便所設置
2003年7月19日 京都駅にて
クハ116-1~30
偶数向き制御車で、便所付き。定員124(座席58)名。
2~8、10・18・20・21は1992(平成4)年にクハ116-302~308・310・318・320・321に改造された。
クハ116-10(本ミハ)
1980.4新製→クハ116-310 1992.6改造
1991年1月1日 野洲駅にて
2・4位側を示す。
クハ116-16(京キト)
1980.6新製→クロ116-7016 2020.1改造
2007年9月29日 京都駅にて