115系近郊形直流電車|550番代(JR西日本)
概説
JR西日本広島支社管内において、データイムに2両編成での運行を可能とするため、
115系0番代の2M2Tを短編成化することになり、1989(平成元)年にモハ115・114-13・21・27・77を種車としてクモハ115-551~554、クモハ114-551~554が幡生車両所で改造された。
先頭車化に伴う運転台ユニットは、廃車発生品のクハ115形のものを接合している。定員126(座席49)名、台車はDT21B。座席はバケットシートに改良され、シートピッチも拡大された。また、全車WAU202冷房装置を搭載しているが、553・
554は先頭車化改造と同時に冷房改造を施工、551・552は1991(平成3)年に冷房改造されている。なお、クモハ115-553とクモハ114-551のみ原形前照灯となっていたが、2006(平成18)年にシールドビーム化改造された。
下関に配置され、山陽本線岩国-下関間で運用されたが、老朽化に加え、冷房装置の能力が不充分であったこと、便所がないことなども問題となっていた。そこで、福知山の115系6000・6500番代を高速対応解除の上で転属させて置換えることになり、2010(平成22)年までに全車廃車となり、区分消滅した。
クモハ115-551~554
モハ115形0番代(13・21・27・77)を種車として先頭車化改造したもので、種車の前位側に廃車発生品の運転台部が取り付けられた。写真の553のみ前照灯が原形であったが、後にシールドビーム化された。
クモハ115-553(広セキ)
モハ114-27 1963.10新製→クモハ114-553 1989.6改造→2009.3廃車
2004年7月16日 下関駅にて
上記のクモハ115-553以外は改造当初から前照灯がシールドビームであった。
クモハ115-552(広セキ)
モハ115-21 1963.8新製→クモハ115-552 1989.3改造→2009.2廃車
2004年7月15日 下関駅にて
クモハ114-551~554
モハ114形0番代(13・21・27・77)を種車として先頭車化改造したもので、種車の後位側に廃車発生品の運転台部が取り付けられた。写真の551のみ前照灯が原形であったが、後にシールドビーム化された。
クモハ114-551(広セキ)
モハ114-13 1963.7新製→クモハ114-551 1989.3改造→2008.12廃車
2004年7月15日 下関駅にて
2・4位側を示す。上記のクモハ114-551以外は改造当初から前照灯がシールドビームであった。
クモハ114-552(広セキ)
モハ114-21 1963.8新製→クモハ114-552 1989.3改造→2009.2廃車
2004年7月15日 下関駅にて