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キハ40系一般形気動車|「みすゞ潮彩」


概説

 JR西日本では、2007(平成19)年の「山口県デスティネーションキャンペーン」の開催に伴い、山陰本線に観光列車を運転運転することになり、キハ47 1107・46を種車としてキハ47 7003・7004が改造された。愛称は仙崎をふるさととする童謡詩人の金子みすゞから、「みすゞ潮彩」と命名された。
 車窓からの日本海の眺望を楽しめる車両とすることと、大正から昭和にかけての「アール・デコ調」を採用した「レトロ・モダン」をコンセプトとしている。
 改造と同時に体質改善工事が施工され、車体は前位側の出入口を撤去している。また、指定席車(キハ47 7003)には乗務員室後部にイベント用の「ステージ・スペース」が設置され、側窓は日本海側となる2・4位側の窓が3箇所大型化され、前位側に八角形と三角形、後位側に階段形の窓を有する。他の窓は固定窓、或いは一般の体質改善車と同様の開閉式窓で、自由席車キハ47 7004はすべて体質改善車タイプの開閉式窓となっている。塗色はクリーム色を基調としてアール・デコ調の幾何学模様をラッピングにより配し、前面上部はアルミ材により装飾されている。
 客室内は指定席車については合成皮革を用いた腰掛が採用され、海側は2人掛回転式で進行方向または海側に向けられるようになっており、山側は2人掛のものをロングシートのように配している。また、車端部にはボックスシートと車販スペースが設けられている。自由席車(キハ47 7004)は一般車と同じ座席配置である。
 2007(昭和19)年7月1日より新下関・下関-滝部・仙崎間1日2往復の運転を開始した。2013(平成25)年3月改正では新下関-仙崎間土休日1往復の運転となった。
 2017(平成29)年の山口デスティネーションキャンペーンに伴い、本グループを再改造して観光列車「○○のはなし」を運行することとなり、2017(平成29年)1月29日に運行を終了した。

キハ47 7003

キハ47 7003

指定席車で、写真は1・3位側(山側)を示す。定員44名。機関はSA6D125-H-1A(330PS/2000rpm)を2台搭載。冷房装置はWAU201を屋根上に1基搭載する。
キハ47 7003(広セキ)拡大画像を見る
キハ47 1107 1981.7新製→キハ47 7003 2007.6改造   
2010年5月26日 下関駅にて

キハ47 7004

キハ47 7004

自由席車の窓は一般の体質改善車に準じている。写真は2・4位側(山側)を示す。便所付で、定員142(座席66)名。
キハ47 7004(広セキ)拡大画像を見る
キハ47 46 1979.2新製→キハ47 7004 2007.6改造
2010年5月26日 下関駅にて

キハ47 7003客室内

キハ47 7003客室内拡大画像を見る

左側が海側。灯具は直接照明のシーリングライトと間接照明の蛍光灯、壁灯が設置されている。
2010年5月26日

キハ47 7003ボックスシート部

キハ47 7003車端ボックスシート部拡大画像を見る

車端部海側のボックスシート部。車端部は階段状の窓が特徴。
2010年5月26日

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