ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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キハ40系一般形気動車|キハ40形2000番代


概説

 キハ40系の暖地向け両運転台車で、1979~82(昭和54~57)年に148両が新製された。
 暖地向け片運転台車のキハ47形とは異なり、寒地向けのキハ40形500番代(521~)に準じて側扉が片開きとなっているが、側窓は二段上昇式となっている。客室内についてもキハ40 521~と同様にセミクロスシートで定員96(座席66)名であるが、出入台と客室の間の仕切りは省略されている。4位側に便所を設置している。キハ40 2042~は便所がFRPユニット一体式に変更されている。
 機関はDMF15HSA、台車はキハ40形500番代とは異なり、コイルばね式のDT22D・TR51Cとなっている。
 国鉄およびJR東日本において烏山線用のキハ40形1000番代に9両、JR東日本のお座敷車キロ40形(後にキハ40 2501に改番)に1両、JR東海においてキハ40形5000番代(C-DMF14HZに機関換装)に6両、キハ40形6000番代(C-DMF14HZBに機関換装)に6両、JR西日本においてキハ40形3000番代(ロングシート化)に5両、JR九州においてキハ140形2000番代(SA6D125-HD1に機関換装)に9両、キハ40形7000番代(DMF15HSA-Pに機関改造、後に機関換装してキハ40形8000番代に再改造)に2両、キハ40形8000番代に19両(SA6D125H-1Aに機関換装)が改造された。

キハ40 2047

キハ40 2001~2148

キハ40 2047(広ヒロ)拡大画像を見る
1980.2新製
1988年12月29日 三次運転区にて

キハ40 2120

3・1位側を示す。
キハ40 2120(広ヒロ)拡大画像を見る
1981.4新製
1988年12月29日 三次駅にて

キハ40 2140

JR東日本に承継された車両のうち、高崎と水戸の所属車両は1987(昭和62)年度から冷房改造(AU34)が施工されたが、床下に冷房用のサブエンジンを搭載する方式であるため、外観上からは冷房車であるとの判別が困難である。1990年代半ばに機関直結式での冷房改造が行われるまでこの方式が継続された。
キハ40 2140(水ミト)拡大画像を見る
1982.2新製→1988.3冷房改造
1989年9月17日 水戸駅にて

キハ40 2088

JR東日本では、暖地向けのキハ40形2000番代を寒冷地に転属させる例が多く見られ、その際に床下機器への防雪カバー取付けやヒーターの増設などを行っており、写真の2088も同様である。
同車は高崎所属時代の1987(昭和62)年に上掲のキハ40 2140などともに床下にAU34を搭載する方式で冷房改造されている。また、側扉の半自動対応押ボタンの設置、ワンマン対応乗降口表示幕取付などの改造が行われている。現在は秋田に所属しており、男鹿線色となっている。
キハ40 2088(秋アキ)拡大画像を見る
1980.8新製→1987.12冷房改造
2016年11月5日 秋田駅にて

キハ40 2018

秋田に所属する2018は、2015(平成27)年にこれまでの男鹿線色から朱色5号に塗り替えられた。2016(平成28)年3月現在、奥羽本線(秋田-東能代および弘前-青森間)、五能線、津軽線で使用されている。冷房装置はAU26J-Aを2基搭載している。また、NTTドコモの衛星携帯電話ワイドスターのアンテナを装備している。
キハ40 2018(秋アキ)拡大画像を見る
1979.5新製→2002.3冷房改造→2021.7廃車
2016年11月4日 川部駅にて

キハ40 2020

写真は新津所属のキハ40 2020。2015(平成27)年7月に小牛田より転入し、長岡に常駐して只見線小出-只見間で運用されている。機関はカミンズ製DMF14HZに換装、機関換装と同時に冷房装置AU26J-Aを屋根上に2基搭載している。また、新津転属に際してNTTドコモの衛星携帯電話ワイドスターのアンテナを装備している。
キハ40 2020(新ニツ)拡大画像を見る
1979.5新製→1999.11機関換装・冷房改造→2020.7廃車
2019年3月21日 長岡駅にて

キハ40 2020

写真は郡山所属のキハ40 2085で、「只見ユネスコエコパーク」ラッピング(写真は2018年以降の二代目のもの)が施されている。
キハ40 2085(仙ココ)拡大画像を見る
1980.8新製→1988.3冷房改造→1991.8ワンマン化改造
2019年12月22日 会津若松駅にて

キハ40 2044

JR西日本では、1991(平成2)年度から冷房改造(サブエンジン方式のAU34)による冷房改造、1995(平成7)年度から機関をコマツ製のSA6D125H-1H (330PS / 2,000rpm)への換装が行われた。さらに、1999(平成11)年度より延命化工事が施工され、車内化粧板の交換、側窓の取替(下段固定・上段上昇式)、冷房装置の機関直結式化、側扉の半自動スイッチの設置、通風器の撤去などが行われている。
キハ40 2044(広クチ)拡大画像を見る
1980.2新製→1990.7ワンマン化改造→2000.9延命化工事
2009年11月22日 米子駅にて

キハ40 2121

JR西日本広島支社に所属する車両は側面にLED式の行先表示器を設置している。JR西日本では、写真の広島色などの地域色は順次朱色5号の単色塗りに変更されている。
キハ40 2121(広セキ)拡大画像を見る
1981.6新製→1990.1ワンマン化改造→1995.1冷房改造→2000.1延命化工事
2010年5月26日 下関駅にて

キハ40 2095

JR西日本米子支社では、境線を中心として地元出身の漫画家水木しげる氏によるキャラクターが描かれた「鬼太郎列車」が運用されている。写真のキハ40 2095は「目玉おやじ列車」であるが、その後デザインが一新されている。
キハ40 2095(米トウ)拡大画像を見る
1981.1新製→1990.3ワンマン化・冷房改造→19--.--延命化工事
2009年11月22日 米子駅にて

キハ40 2135

JR西日本高岡に所属する氷見線用車両は、氷見市出身の漫画家藤子不二雄A氏による「忍者ハットリくん」のラッピングがなされている。写真のキハ40 2135は、その後ラッピングのデザインを変更している。
キハ40 2135(金タオ)拡大画像を見る
1982.2新製→1991.2ワンマン化改造→1992.5冷房改造→19--.--延命化工事
2007年7月17日 高岡駅にて

キハ40 2144

JR四国では、キハ40形2000番代11両が国鉄から承継されたが、民営化後間もない1988(昭和63)年に床下にサブエンジンと発電機を取付けて、屋根上にインバータ方式の冷房装置(FTUR-300-104)を2基搭載する工事が行われた。さらに1989(平成元)年には全車ワンマン改造が施工され、便所が撤去された。旧便所部分(写真手前)には二段上昇式の窓が新設され、屋根上の水タンクが撤去されたが、水タンク撤去後部分が低屋根のままで通風器が存置されているタイプと、旧水タンク部分の屋根の断面が改造されて通風器が撤去されたタイプが存在するが、写真の2144は低屋根のままのタイプである。
キハ40 2144(四トク)拡大画像を見る
1982.5新製→1988.3冷房改造→1989.5ワンマン化改造
2015年8月30日 徳島運転所にて

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