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JR四国が観光用に新製したトロッコ車両。 キクハ32-501は、予土線で国鉄時代から運行されていた貨車改造の「清流しまんと号」が好評なことから、定員増を図った新車両として1997(平成9)年に新製された。 機関を持たない制御車で、給電装置は持たず、キハ54形またはキハ185形との連結運転を前提としている。全長15,800mmで、形式はキハ32系に編入された。 片側に運転台を取付け、床、腰掛、テーブルは難燃性の木材を使用している。また、長期間運転がない場合に、客室に風雨が吹き込まないように、床下に収納した側窓フサギ板を取付けられるようになっている。台車は廃車発生品のTR51C、定員61名。塗装は緑色。当初は「清流しまんと号」、その後は主に土讃本線の「大歩危トロッコ号」(阿波池田-大歩危)、2015(平成27)年より「絶景!土讃線秘境トロッコ」(琴平-大歩危)として運転されていました。2016(平成28)年に「絶景!土讃線秘境トロッコ」は運行終了し、2017(平成29)年9月から2019(令和元)年11月まではラッピングを施し、「志国高知 幕末維新号」(高知-窪川)として運行された。そして、2020(令和2)年10月10日より「藍よしのがわトロッコ」として徳島-阿波池田間で運転される。ペアを組むのは引き続きキハ185-20である。 キクハ32-502は2003(平成15)年に増備されたもので、キクハ32-501を基本としているが、走行線区が瀬戸大橋線となることから、眺望を重視して腰板部と床部に透明ガラスを採用、瀬戸大橋線で眼下に広がる海を見ることができるようになっている。また、客室内に車椅子スペースを設置しており、側出入口幅を約100mm拡大している。台車はDT22/TR51で、定員52名。 502も外部塗色は当初は501と同様に緑色であり、ペアを組むキハ185-20・26の2両はキクハ32形に合わせて帯色が緑色となり、デビュー当時を彷彿とさせるものであった。 キクハ32-502は2006(平成18)年にリニューアルされて、青をベースにアンパンマンのキャラクターが描かれた「アンパンマントロッコ」となり、客室内にもキャラクターの装飾が施されて定員は48名に減少した。 2012(平成24)年3~7月には、2011年3月に発生した東日本大震災の被災地の子供たちのために、JR東日本、JR四国およびJR貨物の共同プロジェクトとして、東北、関東地区で「アンパンマントロッコ」を使用した団体臨時列車が運行された。 2015(平成27)年には、キクハ32-502がリニューアルされると同時に、ペアを組むキハ185-26はアンパンマン仕様に改装されるとともにグリーン車化されてキロ185-26となった。
2020(令和2)年に「藍よしのがわトロッコ」となった。 キクハ32-501(四カマ) 1997.7新製2020年10月4日 多度津駅にて
1・3位側を示す。 キクハ32-502(四カマ) 2003.10新製→2006.10アンパンマントロッコ化2012年6月24日 滑河駅にて
2・4位側を示す。 キクハ32-502(四カマ) 2012年6月24日 成田駅にて
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