あしたのパスタはアルデンテ(Mine vaganti)

あしたのパスタはアルデンテようやく観てきました。
これまでのイタリア映画祭でも「無邪気な妖精たち」や「向かいの窓」など数々の傑作を送り込んできたトルコ人でイタリアに暮らす監督フェルザン・オズペテクの2010年の作品。

舞台はイタリア南部、長靴のかかと部分にあたる町、レッチェ。
ローマで作家を目指していたトンマーゾ(Riccardo Scamarcio)は、実家が経営する老舗のパスタ会社の経営者一族が集まる晩餐会に出席するため故郷レッチェに帰省する。
そこで、3つの秘密を明かそうと、まずは兄アントニオ(Alessandro Preziosi)に相談する。
その秘密とは、経営学部ではなく文学部を卒業したこと、故郷に戻りパスタ会社の経営に参加する意思はなく作家志望であること、そして、「ゲイである」こと。

晩餐会の席上、トンマーゾが秘密を告白するよりも先に、何と兄のアントニオが「自分はゲイである。」と告白してしまった。

老舗会社を継ぐ息子が「ゲイである」などということは絶対許されない南部社会、父親ヴィンチェンツォ(Ennio Fantaschini)は、倒れ、入院する。

父親が倒れてしまい、トンマーゾはローマに戻れず、パスタ会社を見ることに・・・。

と言う流れです。

オズペテク監督の作品はこれまでも「ゲイ」をテーマとしたものがありましたが、この映画も同様です。そして、さらに大きなテーマである「家族」。
この作品はそれらが南部の美しい町レッチェと、欠かすことのできない素晴らしい音楽によって、笑いと感動、余韻を残すものとなっています。

その「素晴らしい音楽」とは。
まず、劇中とエンディングに使われている。、この映画のヒットとともに曲も大ヒットしたNina Zilliの「50mila」。
彼女は2010年のサンレモ音楽祭新人の部に出場していますが、それ以前にこの曲で脚光を浴びました。若いのに、60年代を彷彿とさせるレトロなサウンドが特徴的な歌手で、この曲も一度聴いたら耳を離れないメロディーとフレーズを持っています。

そして、大ヴェテラン歌手Patty Pravoの歌は挿入歌「Pensiero stupendo」と、エンディング曲「Sogno」で使われていますが、「Sogno」はこの映画のために書かれた新曲です。

また、トルコ出身のオズペテク監督ならではですが、これまでの作品でも度々使われているトルコの歌姫Sezen Aksuの歌が今回も使われています。

私は20年前ぐらいのワールド・ミュージック・ブームの頃にSezen Aksuを知り、CDを買いましたが、今度実家に帰ったときにCDを探し出して改めて聴いてみたいと思います。

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