最後の観賞となったのは「Il gioiellino(至宝)」。急遽、当日になって運良く券をゲットし、鑑賞することができました。
Andrea Molaioli監督による本作は、イタリア映画祭でお馴染みの俳優Toni Servilloが主演。そう、「Into Paradiso(楽園の中へ)」で好演し、今回来日したPeppe Servilloは彼の実弟です。
イタリアの食品メーカーLeda社は、豚肉加工会社を母体として、20世紀末にはセリエAのサッカーチームからF1チームまで保有する大企業に発展していた。しかし、経営陣の多くは身内で固められ、海外進出などの事業拡大もうまく行かず、負債は拡大するばかり…。奔走する最高経理責任者のエルネスト(Toni Servillo)だが…。
実際に起った食品会社(Palmalat)の経理不正疑惑事件をモデルとして創作されたという本作は、会社の粉飾決算の様子が実に生々しく描かれていて、観ていてドキドキします。
ある問題に正面から向かい合うという点では、ある意味で本作が、今回観た作品の中では印象深かった気がします。
公式プログラムに書かれていたのですが、この架空のLeda社のホームページがあるとのことで検索してみました。こちらです。製品紹介など、実に凝ったページで、凄い拘りようですね。出来れば、会社概要(経営者あいさつ)のページとかも作ってほしかったな(笑)
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