わたらせ渓谷鐵道わ89-200形
概説
わたらせ渓谷鐵道開業用に用意された3形式のうちのひとつで、1989(平成元)年に3両が新製された。
わ89-100形と同様に富士重工業製LE-CarIIシリーズで、客室内は車体中央部がクロスシートとなったことから形式が区分された。当初は便所なしだったが、201・202は1990(平成2)年に便所設置工事が行われた。機関はPE6HT03、台車はFU34GD・FU34GT。定員100(座席48)名だったが、便所設置後の201・202は94(座席42)名となった。
201「くろび」、202「けさまる」、203「あづま」の愛称が付けられ、外部塗色はベージュをベースに201が緑、202が青、203が赤に塗り分けられ、側面窓下に動物のイラストが描かれた。外部塗色は後に足尾銅山をイメージした「あかがね色」に変更されたが、2010(平成22)年までに全車廃車となり、形式消滅した。