上田交通サハ60形
概説
元東京急行電鉄ハ3350形。サハ3351~3354の4両を1965(昭和40)年に譲り受けたもので、そのうちサハ3351・3352の2両がサハ61・62として1967(昭和42)年6月に竣工。サハ3353・3354はいったん上田丸子入りしたものの入籍せず、西武所沢工場で整備されて1971(昭和46)年に伊予鉄道サハ501・502となった。
台車はTR10、定員148(座席32)名。
東急サハ3350形のルーツは、1915(大正4)年製の鉄道省デハ6316・6317・6320・6321で、1926(大正15)年に池上電気鉄道に払い下げられてデハ26~29となり、目黒蒲田電鉄モハ36~39を経て、1936(昭和11)年に鋼体化されてサハ1~4となった。モハ510形の中間に組み込まれて東横線で活躍し、東急となってからサハ3350形となった。
上田入り後は真田・傍陽線で使用され、後に別所線に移っている。サハ61は1980(昭和55)年2月に廃車となったが、62は1986(昭和61)年の昇圧時まで在籍した。
上田交通サハ60形
サハ62
鉄道省デハ6317 1915新製→池上デハ27 1926竣工→目蒲モハ37→サハ2 1936.2更新→サハ3352→1965.6廃車→上田丸子サハ62 1967.6竣工→1986.10廃車
1986年9月4日 上田原電車区にて