のと鉄道NT300形
概説
のと鉄道では2015(平成27)年3月14日の北陸新幹線金沢延伸に伴って利用客増が見込まれることから、観光列車を導入することになり、2015(平成27)年3月に新潟トランシスでNT301・NT302の2両が製造された。
観光列車の愛称は「のと里山里海号」で、「能登の里山里海が織りなす風景と旬の味を楽しむ、ぬくもりと懐かしさを感じさせる観光列車」をコンセプトとし、穴水方NT301がサービスカウンター付の「里山車両」、七尾方NT302が便所付の「里海車両」となっている。
車体は「日本海ブルー(濃紺色)」をベースとして日本海の深い青を表現するとともに能登の黒瓦のように鏡面仕上げとし、裾部にえんじ色を配している。NT301・NT302ともに定員は44名で、内訳としては海向き席14席(山側ロング6席+海側ペアシート8席)、ボックス席24席、予備席4席の42席と、フリー利用の展望シート2席である。客室内には能登の工芸品を配置し、ギャラリースペースも設けている。また、観光列車ならではのサービスとして、事前予約により食事やスイーツが楽しめるようになっている。
機関はカミンズ製のN14-R4(257kW/2,000rpm)、液体変速機は日立ニコトランスミッション製TACN-33-1604を使用している。台車はNF01BD(前位)、NF01BT(後位)である。
2015(平成27)年4月29日に七尾-穴水間で営業運転を開始し、NT300形の2両編成のほか、一般車両を連結しての運転も行われている。
NT301
穴水方に連結される「里山車両」。座席はオレンジ色を基調としている。サービスカウンターを設置しており、お土産品、グッズ、飲料などを販売する。
NT301
2015.3新製
2023年11月23日 能登中島駅にて
NT302
七尾方に連結される「里海車両」。座席は青色を基調としている。便所付き。
NT302
2015.3新製
2023年11月23日 七尾駅にて
NT302車内
ボックス席には木製のテーブルを配置、側出入口付近には記念スタンプもある。
2023年11月23日