鹿児島市交通局7000形
概要
2005(平成17)年10月に策定されたLRT(次世代型路面電車システム)整備計画に基づき、車両のバリアフリー化推進と輸送力増強を目的として、2006・07(平成18・19)年度にアルナ車両で4両が製造された。
1000形「ユートラム」と同様に超低床車で、「ユートラムⅡ」の愛称を持つが、1000形と異なり、A・C・E・D・B車からなる5車体連節構造である。A・B車は乗務員室のみ、C・E・D車が客室で、床面高さはC・D車の出入口部が380mm、台車のあるE車が480mmで、この間はスロープ状となっている。全長は18mと1000形よりも4m長く、車体は鋼製で、E車の側入口は両開き扉、C・D車の側出口は片開扉である。車体塗色はホワイトをベースにイエローのラインを配している。客室内はロングシートで、D・E車には車椅子スペースが設置されている。定員78名(座席24)名。
制御方式はIGBT素子によるVVVFインバータ方式(東洋電機製)で1000形をベースとして大型化に伴い1C3Mとなった。補助電源装置の静止形インバータ(SIV)は東芝製。主電動機は三相誘導電動機TDK-6309-A(60kW)、台車はA車が主電動機2基のSS06、B車が主電動機1基のSS01A、E車は付随台車のSS07である。パンタグラフはE車にシングルアーム式パンタグラフ1基を搭載、冷房装置は14.5kW・12500kcal/hのものをC車とD車の屋根上に各1基搭載している。
写真

鹿児島市交通局7000形
7001
2007.3新製
2022年9月17日 郡元電停にて

7002
2007.3新製
2020年8月28日 神田(交通局前)にて

7004
2008.3新製
2022年9月17日 郡元電停にて
諸元
車体寸法 | 18,000mm(長さ)×2,450mm(幅)×3,750mm(高さ) |
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定員 | 78(座席24)名 |
制御装置 | VVVFインバータ制御(RG6001-A-M) |
主電動機 | 三相かご誘導電動機 60kW×3 (TDK6309-A) |
駆動装置 | 平行カルダン駆動方式 |
台車 | A車:(SS06形)B車:(SS01A形)E車:(SS07形) |
制動装置 | 電気機械式ブレーキシステム 回生・発電併用電気ブレーキ |
集電装置 | シングルアーム式(PT7127-C-E) |
冷房装置 | 12500kcal/h×2(RPU4021) |