マヤ40形試験車
概説
1967(昭和42)年にマロネ40
4を種車として大宮工場で改造された試験車。
貨物列車の途中脱線事故の原因調査のため、新線開通により不要となった根室本線の狩勝峠の旧線区間を転用した鉄道技術研究所狩勝実験線で使用された。
機関車により突き放されて無人運転を行うため、無線によりブレーキ操作、連結器解放が可能で、警笛、電源、CPを装備している。実験データは無線により配信される。
種車の車内設備はすべて撤去され、前位(2位)側にはディーゼル発電機(F100C-5kVA)、後位側には表示用無線装置、制御用無線装置(3位側)、録画装置(4位側)が搭載されている。車体妻面に表示用アンテナ(1位側)、制御用アンテナ(3位側)が取付けられていたが、後に車体中央部が低屋根化されてその部分にアンテナが取り付けられた。塗色はぶどう色2号。台車は種車のTR40Aをそのまま使用するが、車輪はフランジが高く、踏面勾配も緩いものを使用している。
当初は帯広に配置されたが、後に八王子に転属、国鉄民営化直前の1987(昭和62)年に廃車となって形式消滅した。
マヤ40 1
マヤ40 1(西ハチ)
マイネ40 4 1948.9新製→マロネ40 4 1955.7改番→マヤ40 1 1967.3改造→1987.2廃車
1988年12月4日 大宮操車場にて