EF63形直流電気機関車
概説
EF63 1
EF63形の試作機で、量産機とは内部機器配置等が異なっていたが、1963(昭和38)年に統一改造が行われている。外観上は前面窓上部のヒサシがない点やスカートの形状なども量産機とは異な。その後、蓄電池取出口の大型化、列車無線取替え等各種の改造が行われた。廃車後も高崎第二機関区に保管され、その後塗色は登場当時のぶどう色2号に復元、碓氷峠鉄道文化むらに保存された。写真は2エンド側を示す。
EF63 1(高)
1962.5新製 →1986.8廃車
1987年4月3日 高崎機関区にて
碓氷峠鉄道文化むらに保存中の1号機。
EF63 1
2016年8月11日 碓氷峠鉄道文化むらにて
EF63 2~21
EF63 形の量産機で、1963~69(昭和38~44)年に新製された。1966・67(昭和41・42)年新製の14~19からは主幹制御器がMC35からMC35Aに変更されるなど一部仕様変更され、さらに1969(昭和44)年新製の20・21は上述の通り当初から協調運転機として新製され、主電動機がMT52からMT52Aに変更されている。
写真は2エンド側を示す。
EF63 3(横)
1963.3新製→1998.3廃車
1990年5月3日 軽井沢駅にて
写真は1エンド側を示す。
EF63 15(横)
1966.3新製→1998.5廃車
1988年11月19日 軽井沢駅にて
1990(平成2)年以降、写真のように山岳区間における無線通信の了解度向上を目的として、ICアンテナが追設された。
EF63 18(横)
1967.8新製→1998.4廃車
1990年4月8日 横川駅にて
EF63 22~25
1974・76(昭和49・51)年に新製されたEF63形の最終増備車で、1976(昭和51)年新製の24・25は事故廃車となった5・9の代替として新製された。ナンバープレートがブロック式に変更されたほか、機器類も若干仕様変更されている。
写真のEF63 25は碓氷峠鉄道文化むらにて動態保存されている。
EF63 25(横)
1976.7新製→1999.4廃車
1988年11月19日 軽井沢駅にて