ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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485系特急形交直流電車|3000番代


概説

 JR東日本の青森、上沼垂に配置されている485系1000・1500番代および一部のクハ481形300番代を対象にリニューアル工事を行ったグループで、1996~2001(平成8~13)年に改造された。
 先頭車は構体前面にFRP製のマスクを取付けてイメージチェンジが図られ、運転室部分は前面一枚窓の上部構体に載せ替えられた。前照灯は腰部左右にシールドビームと放電灯、運転席上部にプロジェクションライトを2灯装備している。尾灯はLED化した愛称名表示器状部に横長のLEDのものを設置している。
 側窓は下方に拡大され、側引戸についても縦長窓のハニカム構造のものに交換された。
 客室内はFRP製の平天井に変更され、冷房吹出口はラインフロー化された。拡大された側窓のキセはFRPユニット式に変更された。座席については普通車、グリーン車とも交換され、普通車は座面スライド式が採用された。また、デッキとの仕切引戸は電動自動ドアとなり、客室側上部には案内表示器が取付けられた。編成中1ヵ所のモハ485形の便・洗面所は撤去され、電話室と車販準備室に変更された。便所はFRPユニットの洋式便所に変更され、汚物処理装置は真空式となった。モハ484形では1位側に男子用小便所と洗面所が設置され、6両編成の4号車と9両編成の5号車のモハ484形では、1位側車端寄りの座席が1人掛けとして車椅子スペースを設け、業務用室・車掌室を撤去して2位側に車椅子対応の大形便所が、1位側に多目的室が設置された。
 補助電源装置についてはMGから210kVAのSIV(SC54)に変更されている。また、青森所属のモハ484形3000番代は青函トンネルで140km/h運転を行うため、第1パンタグラフが高速運転対応用のPS26Bに換装されている。
 車体塗色は、青森車については白色を基調に下部をブルーバイオレット、境界部を濃いブルーとし、前面上部を黄色、下部をブルーバイオレットとしている。一方、上沼垂(のち新潟)車は白色を基調として、片側上部と先頭車前面上部をエメラルドグリーン、下部をブルー、境界部分は濃いブルーとしている。
 モハ485・484-3014については2012(平成24)年にジョイフルトレイン「ジパング」の中間車に改造された。

モハ485-3034

モハ485形3000番代

モハ485形1000番代を種車としたもので、番号は原番号+2000となり、モハ485-3009・3014・3018・3022・3030・3031・3033・3035・3037・3040・3044・3046・3047・3049・3051・3054・3056・3059・3060・3062・3065・3068・3070・3075・3081・3086・3087の各車が改造された。
モハ485-3034(新ニイ)拡大画像を見る
モハ485-1034 1979.3新製→モハ485-3034 2001.3改造
2008年3月30日 長岡駅にて

モハ485-3056

新潟所属車は2009・10(平成21・22)年に写真のように冷房装置がAU13から容量アップ形のAU112に変更された。
モハ485-3056(新ニイ)拡大画像を見る
モハ485-1056 1979.3新製→モハ485-3056 1997.11改造
2014年11月2日 新津駅にて

モハ485-3087

モハ484形3000番代

モハ484形1000番代を種車としたもので、番号は原番号+2000となり、モハ484-3009・3014・3018・3022・3030・3031・3033・3035・3037・3040・3044・3046・3047・3049・3051・3054・3056・3059・3060・3062・3065・3068・3070・3075・3081・3086・3087の各車が改造された。
写真は1・3位側を示す。専務車掌室の窓が小窓化されている。
モハ484-3087(盛アオ)拡大画像を見る
モハ484-1087 1979.6新製→モハ484-3046 1999.10改造
2002年9月20日 函館駅にて

モハ485-3040

2・4位側を示す。
モハ484-3040(新ニイ)拡大画像を見る
モハ484-1040 1978.9新製→モハ484-3040 1997.1改造
2014年11月2日 新津駅にて

モハ485-3056

車椅子対応車の2・4位側を示す。大形便所部分の窓が埋められている。定員は58名に減少している。
モハ484-3056(新ニイ)拡大画像を見る
モハ484-1056 1979.3新製→モハ484-3056 1997.11改造
2014年11月2日 新津駅にて

モハ485-3050

車椅子対応車の1・3位側を示す。出入り台と客室の間の小窓部分が多目的室となっている。
モハ484-3050(新ニイ)拡大画像を見る
モハ484-1050 1978.8新製→モハ484-3050 2001.3改造
2014年3月27日 新津駅にて

クハ481-3030

クハ481形3000番代

クハ481形1000番代およびクロハ481形1000番代(クハ481-1005・1006・1010・1011、クロハ481-1001、クハ481-1020・1022、クロハ481-1005・クハ481-1030、クロハ481-1006、クハ481-1037・1043)を改造したグループで、番号は原番号+2000となり、クハ481-3005・3006・3010・3011・3018・3020・3022・3026・3030・3034・3037・3043の各車が改造された。3026・3037は2006(平成18)年にクロハ481-3026・3037に再改造されている。青森車は写真のように「North East Express 485」のロゴが取付けられ、上沼垂車のうち「はくたか」編成にはエンブレムが取付けられていた。
クハ481-3030(盛アオ)拡大画像を見る
クハ481-1030 1978.8新製→クハ481-3030 1996.3改造
2002年9月20日 函館駅にて

クハ481-3018

新潟所属車のうち、3018・3034・3043の3両は2010(平成22)年に写真のように冷房装置がAU13から容量アップ形のAU112に変更された。
クハ481-3018(新ニイ)拡大画像を見る
クハ481-1018 1979.3新製→クハ481-3018 1996.4改造
2013年11月13日 新津駅にて

クハ481-3350

クハ481-3342・3348・3350

クハ481-342、クロハ481-303、クハ481-350を1999~2001(平成11~13)年に改造したもので、番号は原番号+3000となった。1000番代改造車と床下機器が異なる。
クハ481-3350(新ニイ)拡大画像を見る
クハ481-350 1976.5新製→クハ481-3350 1999.3改造
2013年9月1日 長岡駅にて

写真はありません

クハ481-3506

クハ481-1506を種車として2000(平成12)年に改造された。1区分1両の存在であったが、2005(平成17)年12月に発生した羽越本線脱線転覆事故により、2007(平成19)年に廃車となった。

クロハ481-3037

クロハ481形3000番代

クロハ481形1000番代、クハ481形3000番代(クロハ481-1004・1008・1010・1012・1015・1016・1017・1019・1020・1021・1024、クハ481-3026、クロハ481-1027、クハ481-3037)を種車として改造されたグループで、改造後はクロハ481-3004・3008・3010・3012・3015~3017・3019~3021・3024・3026・3027・3037となった。
写真のクロハ481-3037は3026とともに「はくたか」編成だったもので、この2両のみがクハからの改造車である。この3037は愛称名表示器の下に手摺りが取付けられた異端者である。
新潟に所属する各車は2008・09(平成20・21)年に冷房装置が容量アップ形のAU112に換装されたが、写真の3037はその後中央の1個がAU13Eに戻された姿を示す。
クロハ481-3037(新ニイ)拡大画像を見る
クハ481-1037 1978.9新製→クハ481-3030 1996.3改造
2014年9月21日 高岡駅にて

クロハ481-3020

クロハ481-3020は、クハ481-1501を種車とするクロハ481-1020から再改造されたため、床下機器配置が他車と異なる。
クロハ481-3020(新ニイ)拡大画像を見る
クハ481-1501 1974.5新製→クロハ481-1020 1987.12改造→クロハ481-3020 1999.3改造
2012年12月16日 新津駅にて

写真はありません

サロ481-3106・3107

JR東日本持ちの特急「はくたか」用のグループ。同列車は9両編成で運転されるため、全室グリーン車が必要となり、サロ481形0番代(106・107)を種車として、1997・98(平成9・10)年に改造された。2005(平成17)年3月改正で、JR東日本持ちの「はくたか」は運用終了となり、2008(平成20)年に廃車となって区分消滅した。

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