DD16形ディーゼル機関車
0番代
軸重制限がある簡易線区(ローカル線)で使用されていたC56形などの蒸気機関車置換用として、1971~75(昭和46~50)年に65両が新製された。
軸重12t、運転整備重量48tで、車体は凸型であるが運転室を後位側に設けた"セミセンターキャブ"方式である。機関は
DD51形の機関を設計変更したDML61Z(800PS/1330rpm)を1基搭載し、台車はDT113Hとなっている。
1・2号機は国鉄長野工場で新製されたが、その他は日車および川重で新製され、2・5・4・13は1979~83(昭和54~58)年に脱着式の単線用ラッセル式除雪ヘッドを取り付けて300番代に改造された。
ローカル線の無煙化に貢献したが、貨物輸送の減少とローカル線の廃止によって、次第に活躍の幅が狭まり、2009(平成21)年3月現在ではJR東日本の長野に11号機が在籍するのみである。
DD16 1~65
DD16 7 (篠)
1971.6新製→1987.2廃車
1985年10月6日 大宮工場にて
DD16 11(長)
1972.9新製
2009年9月22日 北長野駅にて
17は北海道鉄道記念館(現小樽市総合博物館)に保存された。
DD16 17 最終所属は(築)
1973.2新製→1986.3廃車
1987年6月17日 北海道鉄道記念館にて
300番代
簡易線区の除雪用ディーゼル機関車として、DD16形0番代(2・5・4・13)に脱着式の単線用ラッセル式除雪ヘッドを取り付けたもので、1979~83(昭和54~58)年に長野・松任工場で改造された。
機関車の前後に2軸ボギー全長12mの大型ラッセルヘッドを自動連結器で連結する方式で、ラッセルヘッド装備時には全長35mにもなる。なお、このうち長野工場製の2を種車とする301は、他車とラッセルヘッドの形状が異なる。
DD16 301~304
DD15 304(北)
DD16 13 1972.9新製→DD16 304 1983.11改造
2009年4月12日 糸魚川運転センターにて