キハE200形一般形気動車
概説
JR東日本が環境負荷低減をコンセプトに鉄道総合技術研究所と共同開発したディーゼルハイブリッド車キヤE991形「NEトレイン」の試験結果を踏まえて、営業用車両として2007(平成19)年から新製したものである。量産先行車としてキハE200-1~3の3両が小海線に投入された。
キハE200形が採用したハイブリッドシステムは「シリーズハイブリッドシステム」と称し、エンジンの機械的動力を電気的エネルギーに変換、蓄電池の電気的エネルギーと組合わせて主電動機を駆動させるものである。発電用エンジン・発電機、主回路用蓄電池(リチウムイオン電池)、主変換装置(インバータ・コンバータ装置)、駆動用主電動機から構成される。
車体は水郡線に投入された3扉のキハE130系に準じたステンレス製で、両運転台・2扉セミクロスシートである。クロスシート部分は2+1列配置となっている。後位には3位側に車椅子スペース、4位側に便所を設置している。冷房装置はAU372を屋根上に1基搭載し、その横には主回路用蓄電池(IC122)を2ニット搭載している。定員117(座席46)名。
発電用ディーゼルエンジンはDMF15HZB-G(450PS/2100rpm)。台車はキハE130系の台車に準じた新形式のDT75(動台車)・TR260(従台車)である。
2007(平成19)年7月31日より小海線で営業運転を開始した。
キハE200-1~3
写真は4・2位側を示す。
キハE200-2(長コミ)
2007.4新製
2017年4月8日 小淵沢駅にて
写真は3・1位側を示す。営業開始後しばらくの間は、前面に「こうみ」のマークを取付けていた。
キハE200-3(長コミ)
2007.4新製
2007年8月4日 小淵沢駅にて
DT75台車
前位側の動台車。
2007年8月4日
TR260台車
後位側の従台車。
2007年8月4日
冷却用ラジエータと主変換装置
1・3位側に搭載。
2007年8月4日