キハ54形一般形気動車
0番代
キハ54
1~12は四国向けの両運転台20m級ステンレス車体の気動車で、1987(昭和62)年に新製された。室内はオールロングシート。側窓は上段固定・下段上昇式のユニット窓で、側扉はバス用の折戸を採用している。便所は設けられていない。定員148(座席68)名。台車は廃車発生品のDT22AまたはDT22Cを再利用し、機関はDMF13HS(250PS)を2台搭載している。冷房装置はAU26。
車体にはオレンジ色のストライプを入れていたが、後にJR四国のコーポレートカラーに変更された。全車ワンマン化改造済みである。
キハ54 1~12
1・3位側を示す。
キハ54 6(四マツ)
1987.1新製
2011年9月17日 八幡浜駅にて
2・4位側を示す。
キハ54 10(四マツ)
1987.1新製
2011年9月17日 八幡浜駅にて
現在はキハ32形と同様に簡易排障器が取付けられている。写真は4・2位側を示す。
キハ54 11(四マツ)
1987.1新製
2015年8月28日 八幡浜駅にて
キハ54 4は2013(平成25)年10月に予土線のトロッコ列車「しまんトロッコ」牽引車として水戸岡鋭治氏デザインによる専用ラッピングが施され、客室内もリニューアルされた。
なお、キハ54 4は他車と3位側のジャンパ栓受の形状が異なっている。
キハ54
4(四マツ)
1987.1新製
2021年10月17日 八幡浜駅にて
500番代
キハ54
501~526は北海道向けの一般形気動車として、1986(昭和61)年に新製された。ステンレス車体で、北海道向けのため、側扉は片引戸となっており、前面にはスカートとスノープロウが取り付けられている。側窓は一段上昇式で、二重窓構造である。便所付で、定員100(座席70)名。台車は廃車発生品に改良を加えたDT22Fで、機関はDMF13HS(250PS)を2台搭載している。冷房装置は非搭載。車体には赤・白・黒の帯を巻いている。
後に全車ワンマン化改造され、一部は座席をリクライニングシート、転換クロスシートに取り替えている。
キハ54
527~529は、急行「礼文」用として座席を新幹線0系廃車発生品の転換クロスシートとしたもので、幕板部に赤帯を巻いて一般車と区別している。
2003~2005(平成15~18)年にかけて、台車、減速機、変速機等の取換工事が施工され、台車はボルスタレス式のN-DT54に、変速機はN-DW54に変更された。また、一般車の座席についても、キハ183系や海峡線のオハ50系の発生品への取替が実施されている。
キハ54 501~526
キハ54 522(釧クシ)
1986.11新製→2004.11 台車・減速機・変速機取替
1987年6月13日 釧路運転所にて
1・3位側を示す。
キハ54 517(釧クシ)
1986.11新製→2004.6 台車・減速機・変速機取替
1987年6月14日 網走駅にて
台車・減速機・変速機取替後の4・2位側を示す。
キハ54 512(旭アサ)
1986.12新製→2005.6 台車・減速機・変速機取替
2022年11月5日 滝川駅にて
台車・減速機・変速機取替後の1・3位側を示す。
キハ54 501(旭アサ)
1986.11新製→2005.5 台車・減速機・変速機取替
2022年11月4日 遠軽駅にて
キハ54 527~529
元急行「礼文」用で、幕板部にも赤帯を巻いている。