ITRENINET 鉄道車両形式写真集

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キハ20系一般形気動車|キハ22形


0番代

 キハ20系の酷寒地向け車両としてはキハ21形が新製されたが、冬期の車内保温が不十分であったことから、より耐寒耐雪を強化した車両として新製されたのが本形式である。1958~63(昭和33~38)年に170両が新製された。
 乗務員室後部に出入台を設置したため、側扉の位置もキハ21形に比べて車端寄りに変更された。側窓は一段上昇式の二重窓となり、暖房装置は温水式となっている。床板は冬期に滑りにくくするなどの観点から、木張りに変更されており、床面も断熱材等の違いにより、暖地向け車両に比べて50mm高くなっている。このため、窓高さなどが変更されている。また、空気笛は前照灯横から助士席側尾灯横に変更された。
 機関はキハ20形200番代と同様にDMH17C(180PS/1500rpm)を1基搭載し、台車はDT22A・TR51Aとなっている。定員81(座席71)名。
 北海道および東北地方で使用され、民営化後も一部がJR北海道とJR東日本に承継されたが、1991(平成2)年までに廃車となって区分消滅した。

キハ22 119

キハ22 1~170

3・1位側を示す。
キハ22 119(旭アサ)拡大画像を見る
1962.2新製→1987.12廃車
1987年6月12日 旭川運転所にて

キハ22 116

4・2位側を示す。
キハ22 116(釧クシ)拡大画像を見る
1962.2新製→1989.4廃車
1988年9月--日 釧路運転所にて

200番代

 1963~66(昭和38~41)年に新製された改良形で、客室灯が蛍光灯化され、台車がDT22C・TR51Bに変更された。また、通風器配列が変更されて、7個となった。
 キハ22 274~は側出入口扉がプレスドアから平板のものに変更され、出入台上部に通風器が追加された。
 キハ22 271・272・211・213・201は1980(昭和55)年にキハ22 601~605に、キハ22 321・314・311・312・330・334は1990(平成2)年にキハ22 701~706に改造された。
 民営化後、JR北海道とJR東日本に承継された車両も、1995(平成7)年までに廃車となって区分消滅した。

キハ22 299

キハ22 201~343

キハ22 299(秋カタ)拡大画像を見る
1966.3新製→1990.3廃車
1989年3月20日 山形駅にて

600番代

 1980(昭和55)年にキハ22 271・272・211・213・201を種車として簡易郵便荷物車として改造されたもので、車内は前位側半室がロングシートとなって仕切板を取付け、郵便区分棚や押印台などが設置された。
 北海道内各地で使用されたが、1987(昭和62)年までに廃車となって区分消滅した。

700番代

 JR北海道において1990(平成2)年に改造されたワンマン運転対応のグループ。まず函館本線砂川-上砂川間(通称「上砂川支線」)用にキハ22 321・314を種車としてキハ22 701・702が、続いて江差線用としてキハ22 311・312・330・334を種車としてキハ22 703~706が改造された。
 車内はワンマン対応機器の設置のほか、従来の運転室の仕切は存置され、出入台仕切に乗客確認用のガラスが設けられた。また、車外スピーカも取付けられている。
 701・702は1993(平成5)年、残りも1995(平成7)年に廃車となって区分消滅した。 

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