イタリア映画祭2013(4)

「Tutti i santi giorni」「Tutti i santi giorni」

今年のイタリア映画祭、私が最後に観た作品はPaolo Virzì監督の「Tutti i santi giorni(来る日も来る日も)」。

古典文学に精通し、ホテルのフロントマンとして夜勤をするグイードと、英語で歌うカンタウトリーチェで昼間はレンタカー会社に勤務し受付をする女性アントニアの同棲生活。二人は子どもを望んでいるが、なかなかうまくいかない…。

映画祭のパンフレットの表紙となっている作品で、私は後からチケットを追加購入して観ました。アントニア役のThony(Federica Victoria Caiozzo)は本作の音楽も担当し、しかもおそらく女優として映画デビューと思われ、素晴らしい活躍だったと思います。


イタリア映画祭2013(3)

「天国は満席」「天国は満席」

今日はシネスイッチで「Scialla!(ブルーノのしあわせガイド)」を観た後、イタリア映画祭では「Posti in piedi in paradiso(天国は満席)」を鑑賞。

Carlo Verdone監督・主演の本作は、離婚歴を持つ3人の中年男、ウリッセ(Carlo Verdone)、フルヴィオ(Pierfrancesco Favino)、ドメニコ(Marco Giallini)がローマのアパートで共同生活を始めるというコメディー。あまりに強烈なドタバタ劇ということで敬遠するという向きもあるかもしれませんし、イタリア映画祭常連の俳優が出演する本作は外せないという方もいるでしょう。

Carlo Verdoneはかつてドラマーとして、Antonello Vendettiと共演するなど、音楽の才能を持つ人でもあるため、本作は音楽にも力を入れており、StadioのGaetano CurreriとFabio Liberatori(Stadio創設者のひとり)が音楽を担当。Angelica Pontiが仏語で歌うエンディング曲「Therese」は、そのGaetano CurreriとAndrea Fornili(彼もStadioのメンバー)の作曲。その関連でStadioの曲も挿入歌として使われています。


イタリア映画祭2013(2)

「司令官とコウノトリ」「司令官とコウノトリ」

「イタリア映画祭2013」、2日目はまず「Il comandante e la cicogna(司令官とコウノトリ)」(Silvio Soldini=シルヴィオ・ソルディーニ監督)を観ました。

Valerio Mastandrea(ヴァレリオ・マスタンドレア)は男一人で姉弟の子供を育てる父親役、そして、その家族と周りの人々が織りなすコメディーです。タイトルの司令官とはイタリア統一の父、ガリバルディのこと。とある都会の街の広場にある彼の像のもとでは、現代イタリアの諸問題が起きていて、そのガリバルディの「自分が統一したこの国家は今やこうも腐敗している」というようなつぶやきから物語は始まります。

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イタリア映画祭2013(1)

「赤鉛筆、青鉛筆」「赤鉛筆、青鉛筆」

毎年恒例のイタリア映画祭、今年は4月27日から5月6日まで、平日を除く7日間にわたり開催されます。

私は今年も5作品ほど観ることにし、まずは初日1本目のGiuseppe Piccioni(ジュゼッペ・ピッチョーニ)監督による「Il rosso e il blu(赤鉛筆、青鉛筆)」を鑑賞。
現代イタリアの高校を舞台にした作品で、「あしたのパスタはアルデンテ」の名演が記憶に新しいRiccardo Scamarcio(リッカルド・スカマルチョ)が演ずる新任の若手男性教師とMargherita Buy(マルゲリータ・ブイ)演ずる校長先生、そして問題を起こして教室を出て行ってしまう女生徒など、教師と生徒の持つ様々な問題が浮き彫りになるといったあたりは、現代イタリア風「ゆうひが丘の総理大臣」といったところです(笑)
「若いころは皆ストーンズを聴いていたが、私はウンベルト・ビンディを聴いていた」という老美術史教師フィオリート先生(Roberto Herlitzka=ロベルト・エルリツカ)が味があっていいなぁ。

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イタリア映画祭2012(5) 「Il gioiellino」

Il gioiellino最後の観賞となったのは「Il gioiellino(至宝)」。急遽、当日になって運良く券をゲットし、鑑賞することができました。

Andrea Molaioli監督による本作は、イタリア映画祭でお馴染みの俳優Toni Servilloが主演。そう、「Into Paradiso(楽園の中へ)」で好演し、今回来日したPeppe Servilloは彼の実弟です。
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イタリア映画祭2012(4) 「Tutta colpa della musica」

Tutta musica della musicaイタリア映画祭2012、私は5月3日が最後の鑑賞日です。まずは「Tutta colpa della musica(何もかも音楽のせい)」。

監督はRicky Tognazziで、彼自身もナッポ役で出演している本作品は、私の今回鑑賞する中では唯一の恋愛コメディー。それも、中年というより初老の恋愛モノ。

定年退職したジュゼッペ(Marco Messeri)は、家にいても奥さんから相手にされず、親友のナッポと過ごすうちに、街の合唱団に誘われる。そこで美しい声の同年代の女性エリーザ(Stefania Sandrelli)に一目惚れ…。
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イタリア映画祭2012(3) 「Ruggine」

Ruggine3つ目に観たのは「Ruggine(錆び)」。

Daniele Gaglianone監督の本作も人気俳優のFilippo Timi、Stefano accorsi、Valerio Mastandreaが出演しているのですが、事前情報ではかなり重く暗い作品であるとのことでした。
逆にこれら人気俳優が出演し、暗い映画というのはどういうことなのか?
と、期待して観ました。
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イタリア映画祭2012(2) 「La vita facile」

La vita facile今年の鑑賞2作目は、「La vita facile(気楽な人生)」。

監督は昨年観た「Figli delle stelle(星の子どもたち)」のLucio Pellegriniで、出演はおなじみのStefano Accorsi、Pierfrancesco Favinoと、「Baciami ancora」にも出ていたVittoria Pucciniということで、今年の期待作のひとつでした。
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イタリア映画祭2012(1) 「Into Paradiso」

「Into Paradiso」毎年GW恒例の「イタリア映画祭」。全部とはいきませんが、今年も4作品ほど観る予定で、まずは29日の「Into Paradiso(楽園の中へ)」を観てきました。

女性のPaola Randi監督による本作は、イタリア南部ナポリのスリランカ人移民地区を舞台に、職を失った中年イタリア人と、その友人の市会議員、そして元クリケットの代表選手であったスリランカ人男性との間に繰り広げられる奇妙な関係を時にはスリリングに、またコミカルに描くというもの。
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イタリア映画祭(5)「Baciami ancora」

「Baciami ancora」私にとっての今年のイタリア映画祭最後の鑑賞作品です。

「L’ultimo bacio(最後のキス)」10年後の物語で、「もう一度キスを」の意。
ジュリア役がGiovanna MezzogiornoからVittoria Pucciniに代わっています(私的には残念!)が、他はほぼ10年前と同じ役者さんたちが再集結していて、まずは「最後のキス」の方から観ることをお勧めします。
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