イタリア映画祭2013(1)

「赤鉛筆、青鉛筆」「赤鉛筆、青鉛筆」

毎年恒例のイタリア映画祭、今年は4月27日から5月6日まで、平日を除く7日間にわたり開催されます。

私は今年も5作品ほど観ることにし、まずは初日1本目のGiuseppe Piccioni(ジュゼッペ・ピッチョーニ)監督による「Il rosso e il blu(赤鉛筆、青鉛筆)」を鑑賞。
現代イタリアの高校を舞台にした作品で、「あしたのパスタはアルデンテ」の名演が記憶に新しいRiccardo Scamarcio(リッカルド・スカマルチョ)が演ずる新任の若手男性教師とMargherita Buy(マルゲリータ・ブイ)演ずる校長先生、そして問題を起こして教室を出て行ってしまう女生徒など、教師と生徒の持つ様々な問題が浮き彫りになるといったあたりは、現代イタリア風「ゆうひが丘の総理大臣」といったところです(笑)
「若いころは皆ストーンズを聴いていたが、私はウンベルト・ビンディを聴いていた」という老美術史教師フィオリート先生(Roberto Herlitzka=ロベルト・エルリツカ)が味があっていいなぁ。

Giuseppe PiccioniGiuseppe Piccioni

監督のGiuseppe Piccioniはゲストとして来日し、舞台挨拶と質疑応答を行いました。

監督はその後ホールで気さくにサインに応じてくださいましたよ。

「Magnifica presenza」「Magnifica presenza」

次に観たのはFerzan Özpetek(フェルザン・オズペテク)監督による「Magnifica presenza(素晴らしき存在)」。

Elio Germano(エリオ・ジェルマーノ)の主演によるこの作品は、パン屋勤務で役者を志すゲイの青年が、上京したローマに借りた古びているけど広いアパートでの不思議な体験を綴った喜劇もの。
食卓、鏡と、オズペテク監督ならではの特色が随所に散りばめられており、もちろんイタリア、そして監督の母国のトルコなどの挿入歌も実に素晴らしいです。

イタリア映画祭2013来日ゲストイタリア映画祭2013来日ゲスト

なお、上映前に開会式が行われ、来日ゲストが勢揃いしました。

Ferzan ÖzpetekFerzan Özpetek

上映後はオズペテク監督の質疑応答。

私も音楽について質問しました。「監督の作品の音楽は実に歌モノが多く使われていて素晴らしいが、特に意図するものは?」と。
やはり、サントラもヒットしているので、特に力を入れているとの回答でした。

この作品に出演したヴェテラン女優Anna Proclemerが4月25日に亡くなってしまったとのことで、オズペテク監督は僅か2日間の滞在で日本を後にし、29日に予定されていた座談会への出席は見送られました。


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