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大阪市交通局60系

 堺筋線用として1969(昭和44)年に90両が新製された。
 堺筋線は大阪市交通局初の相互直通運転を行う路線で、天神橋筋六丁目(天六)より阪急電鉄京都線・千里線に乗り入れる。そのため、同線で使用する60系は、30系を基本としたアルミ車体でありながら1500V架空線式車両としている。阪急では3300系が堺筋線乗入れ用として新製された。(後に5300系なども乗入れている)
 主電動機は阪急線内の高速運転を考慮して120kW、歯車比99:17とし、制御装置は直並列弱め界磁制御、台車はS形ミンデンのMS-60(FS-373・FS-073)である。
 車体は阪急に合わせて18.2m3扉とし、前面は阪急線内の踏切事故防止対策として、妻腰部を補強、エンジ色のアルマイト加工板を取付けて独特のスタイルとなった。なお、後にラインカラー化に伴って、妻腰のエンジ色部分を茶色に変更、側面にも同色の帯が配された。また、1970(昭和45)年には鉄道友の会より「ローレル賞」を授賞している。
 客室内は大阪市で初めて暖房装置を設置し、30系に準じてFRP基板とレザー張りの座席としたが、特に夏場などに不評であったため、後にモケットに交換された。
 当初は6000・6300・6400・6500・6600形の5形式により5両編成を組成していたが、1979(昭和54)年に6連化のため6016〜6018・6316〜6318・6616〜6618・6416〜6418・6516〜6518がT車化されて6700形6701〜6715となった。
 1982(昭和57)年よりパンタグラフの下枠交差式への変更を実施。
 1990(平成2)年より一部車両の冷房改造が行われ、屋根上に集約分散式の冷房装置を3基搭載した。
 1993(平成5)年に8両化のため、6309・6313・6310・6315・6308・6515・6410・6513・6509が6101〜6104・6106・6107・6111・6112・6114に、6009・6013・6010・6015・6008・6415・6510・6413・6409が6201〜6204・6206・6207・6211・6212・6214に改造された。
 非冷房車は1992〜95(平成4〜7)年に淘汰されたが、その間に非冷房ながら8連化のための車種間改造(上記参照)を行ったものも存在した。
 60系は、堺筋線が開通当初日本万国博覧会へのアクセス輸送を担ったため、運行標識を取付けて準急などに活躍した。その後は優等列車運用はなかったものの、堺筋線内運用はもちろん、阪急高槻市・北千里まで乗入れて活躍した。しかし、1990〜2003(平成2〜15)年に新製された66系により置換えが進み、2003(平成15)年までに全車廃車となって形式消滅した。

大阪市交通局6512他

非冷房、6連時代の60系6512他

1981年5月3日 正雀−南茨木間にて

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