1978(昭和53)年に試作された軽量ステンレス車デハ8400形8401・8402(のち8281・8282さらに8254・8255に改番)をもとに、1980(昭和55)年に東横線用として登場した。
東横線専用としたため、前面非貫通で、当時流行していた角型の前照灯を採用、側面にも赤帯が入り、8000系と同性能ながらイメージを一新した。
1984(昭和59)年に登場した第4編成以降は高運転台となり、前照灯の位置も帯の高さまで上がったほか、将来のATC化を考慮した設計となった。また、車号は99番以降は80〜90となっている。
東横線の8両編成は5M3Tであったが、加速性能が他車より劣ることから6M2Tに編成替えを行うことになった。また、将来のMM21線の建設に伴い非貫通形では地下区間に乗り入れられないことから、5M3T10本を3M2Tにして大井町線に転属させて、残りの中間車2編成分の先頭車として、1988・89(昭和63・平成元)年にデハ8590形・デハ8690形を各5両東横線用に新製し、8両編成5本を組成した。デハ8590形・デハ8690形は貫通形となったが、デザインはクハ8090形に準じている。
なお、クハ8090形は後に、3枚の正面窓を1枚ずつ独立する改造が行われている。

東横線時代のクハ8092他8連
東横線で急行に使用されていた当時の第1編成。第1編成は新製時は7連で急行に使用されていたが、1982(昭和57)年4月からの急行8連化に伴い、一時普通にも使用されていた。第2編成からは8連で登場しているが、1985(昭和60)年頃は各編成が7連に組替えて普通に使用されることもあった。
1988年8月7日 学芸大学−都立大学間にて

大井町線用となったクハ8095他5連
前面窓が改造され、パンタグラフもシングルアームとなった。
2005年1月10日 緑が丘駅にて

東横線時代のクハ8080他8連
こちらは高運転台となった第4編成以降のグループ。先頭車は非貫通のため、のちに大井町線に転用されている。
なお、この区間はその後の高架化により様相が変わっている。
1988年4月9日 日吉‐綱島間にて

東横線時代のクハ8089他8連
1988年4月10日 都立大学−自由が丘間にて

クハ8080他7連
複々線化前の鉄橋を行く各停桜木町行き。このタイプの7両編成は短期間のみ見られた。
1985年--月--日 多摩川園(現多摩川)−新丸子間にて

初代「TOQ-BOX」クハ8088他8連
ステッカーは小型であった。
1986年11月27日 多摩川園(現多摩川)−新丸子間にて

「TOQ-BOX」クハ8087他8連
ステッカーを大型化した8087F。現在は9000系が「TOQ-BOX」となっている。
1987年10月1日 武蔵小杉にて

大井町線用となったクハ8083他5連
前面窓が改造され、パンタグラフもシングルアームとなった現在の姿。
2004年3月13日 自由が丘-九品仏間にて

田園都市線でも活躍した8090系
貫通形となったデハ8590・8690形を先頭とするタイプで、田園都市線でも10両編成で活躍した時期があった。
写真はデハ8694他10連。
2003年2月9日 つくし野駅にて

デハ8591他8連
デハ8590・8690形形は現在全車東横線で運用中。写真は短期間のみ見られた「各停」表示の桜木町行き。
2004年1月25日 妙蓮寺-白楽間にて