西武鉄道では2000系や6000系の増備の進展により、4扉車が通勤輸送の主力となったが、さらに4扉化を進めるため、101系・701系の走行機器を利用して4扉20mの車体を新製したものが9000系である。1993〜99(平成5〜11)年に80両が所沢車両工場で新製された。
車体は2000N系に準じているが、外観上は屋根全体にわたって歩み板が設けられている点、制御車の前面握り棒および貫通扉下の靴ずりが黒色となっている点、電気連結器が省略されている点などが異なっている。また、客室内側扉上部に車内案内表示器が取付けられており、モハ9200・9900形には車椅子スペースが設置され、その部分の側窓は固定式となって保護棒が設けられた。客室内化粧板の模様も2000N系とは異なっている。
抵抗制御で、抑速ブレーキは省略された。また、補機関係(SIV、CP)は新品を使用している。パンタグラフは母線回路を引通しとすることにより、M1・3・4・5に各1基搭載、最終増備の9008Fでは、シングルアームパンタグラフが採用された。
新宿線で使用された時期もあったが、現在は全車池袋線で運用されている。
なお、2003(平成15)年度よりVVVFインバータ制御化改造が施工され、第一陣として、2004(平成16)年に9106Fが出場、2007(平成19)年度に9108Fが改造を終え、全編成の改造が完了した。

池袋線を走る9000系
2001年10月7日 保谷−ひばりヶ丘間にて

VVVF改造車を組み込んだクハ9106他10連
“地球にやさしい”ということで、前面に地球をデザインしたステッカーが取付けられたほか、助士席側に車号が入った。
2004年5月5日 西武球場前駅にて

モハ9200形(9201〜9207)・モハ9500形(9501〜9507)
・モハ9800形(9801〜9807)
写真はVVVF改造前のオリジナルの形態を示す。M1・M3・M5車で、主制御器・主抵抗器を装備している。台車はFS-372、パンタグラフはPT4320S−B−M。定員147(座席54)名。
モハ9801 平成6.3新製
2003年2月11日 仏子駅にて

モハ9200形(9208)・モハ9500形(9508)・モハ9800形(9808)
写真はVVVF改造前のオリジナルの形態を示す。第7編成までと異なり、パンタグラフは2089Fで試験的に採用されたシングルアーム式のPT7116を改造したPT7116−Aとなっている。
モハ9508 平成11.3新製
2003年5月11日 仏子駅にて

モハ9600形(9601〜9607)
M4車で、SIVとCP、パンタグラフを装備している。
モハ9601 平成6.3新製
2003年5月11日 仏子駅にて

モハ9600形(9608)
9601〜9607と異なり、パンタグラフはシングルアームとなっている。
モハ9608 平成11.3新製
2003年5月11日 仏子駅にて

モハ9300形(9301〜9308)・モハ9900形(9901〜9908)
M2・M6車で、SIVとCPを装備している。
モハ9904 平成8.3新製
2003年5月11日 仏子駅にて

クハ9000形(9001〜9008)
池袋方の制御車(Tc1)。台車はFS-072で、定員は137(座席48)名。9001・9002は2000N系と同様のスカートが取付けられていたが、電気連結器を装備しないため、写真の9003から切抜き部が小さいものに変更されている。
クハ9003 平成7.1新製
2003年2月11日 仏子駅にて

クハ9100形(9101〜9108)
飯能方の制御車(Tc2)。
クハ9106 平成9.3新製
2003年4月27日 保谷駅にて

サハ9400形(9401〜9408)・サハ9700形(9701〜9708)
T1・T2車で、台車はFS-072、定員は147(座席54)名。
サハ9706 平成9.3新製
2003年5月11日 仏子駅にて